発達障害は治せないのだろうか?
発達障害は治せないのだろうか?
これはは、私のコラムです。
発達障害は治せないのだろうか?
昨日も、7冊ほど、発達障害についての本を買いました。
発達障害を治す、治療する、というときに、
ストラテラやコンサータを処方し、
根本的に治す、というよりも、症状を抑え、できるだけ普通の人と同じように生活ができるようにする。
そういう立場の先生がいます。
星野仁彦先生や、宮尾益知先生がこちらの立場と言えるでしょうか。
こういう方法をおすすめする方と、
一方で、
澤口俊之先生などは、発達障害は治る、と言います。
そして、栄養療法の立場から、
うつやパニック障害などを治療していく先生たちの本では、
食事を変えることで、栄養のバランスを考えることで、
発達障害が改善する事例が報告されています。
脳の専門家や栄養学の先生の方が、「治る」「改善する」という言葉を使います。
精神科、心療内科の先生は、
脳の機能を調整する、という言い方で治療をしていきます。
発達障害は、脳機能の障害で、
遺伝や生育環境、家庭環境にその要因を求めることはタブーとされてきました。
栄養療法によって、発達障害が治るなら、
その子の発達障害は、きちんとした食事を摂らせなかった、
お父さん、お母さんのせい、ともいえるかもしれません。
私は、お父さん、お母さんを責めたいわけではありません。
でも、原因があって、それを治せば、正しい方法を知れば、
発達障害改善の可能性があるなら、指摘してもいいのでは?と思うんです。
もちろん、お父さん、お母さんのことを、
不必要に責めても意味はありません。
より一層、お子さんやご自身の発達障害を頑なに認めなくなってしまうからです。
どうなんでしょうか?
私は自分の学生時代の生きづらさが、
発達障害だったということがわかり、すごくホッとしました。
あの生きづらさが、「個性」であれば、
自分は人に嫌われるのが得意だ、ということになるからです。
ただ、発達障害の症状が出ていた、ということがわかって、
すごく楽になりました。
そして、発達障害に関する書籍を何冊も読んで、
「治せる」という記述を見るたびに、勇気づけられてきました。
当たり前ですが、変な神様に祈れば治る、とかではないですよ。
前世の誰誰が悪いことをしていて、
そのせいで、今のあなたが苦しんでいて、お金という現生の雑念をすべて、
差し出せば幸せになれるとか、そんな意味不明なことを言う人は論外です。
これは、私の願いでもあります。
私自身の負の特性もそうですし、
今、私の前にいる発達障害の症状に振り回されているお子さんたち。
この子たちの未来を信じたいと思っているんです。
「治せるんだよ」と大人として言ってあげたい。
「治せる方法を学んだんだよ」と教えてあげたい。
「あの方法でダメだとしても、まだこの方法があるよ」と励ましてあげたい。
薬を飲んで、症状をおさえて、
生活スタイルを整えていく。
この方法も現実的ですし、即効性もあると思いますし、
多くの方にあてはめられる方法だと思います。
だけど、コンサータは副作用も出ますし、
薬を飲んだ後の時間と、切れてきた時間の差が、
薬を飲んでいる人を不安にさせることもわかっています。
それを仕方ないと、
毎日を過ごしていくのか。
治せる可能性がある方法を見つけて、
それを時間がかかっても実践するのか。
どちらが良いのか。
私自身、まだ、答えは出せていません。
発達障害を改善するっていう方法を、
押し付けがましく紹介することは、他の人にとっては「ウザイ」ことなのかもしれません。
それでも、私は「治る」と思いたいんですよね。
治してあげられる、そう信じたいんですよね。
今、私の目の前にいる子どもたちに、
「治る」「きっと、良くなる」と、彼らが自分のこの症状をなんとかしたい!
と思ったときに、そう言ってあげたい。
例えば、
『うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった』という本の、
P77〜78に書かれている自閉症の症状が鉄剤によって、症状が落ち着いてきた。
この言葉は嘘なのでしょうか?
例えば、
『2週間で体が変わるグルテンフリー健康法』の
P102〜106で、自閉症の男の子の症状が、食事法の改善とサプリメントで、
症状が徐々に改善しつつある、とあります。この記述は嘘なのでしょうか?
澤口俊之先生が、その著書、『発達障害の改善と予防』のはじめに、で、
発達障害は改善も予防もできる、と、
自信を見せる澤口俊之先生のこの言葉は、嘘なのでしょうか?
私はすべてを読みましたが、
この3人の本の内容が、詐欺師によって書かれた内容だとはとても思えないんです。
発達障害で悩んでいる人をだまし、
自分のクリニックに誘導し、
発達障害のお子さんを持ち悩んでいる親子を食い物にしている。
そんな人たちの書く本とはとても思えないんです。
読めばわかりますが、どの本にも、
この著者たちに直に会わなくても、できる方法が丁寧に載っています。
澤口俊之先生にいたっては、
対面による教育相談は、2015年からずっと受け付けていません。
だから、『発達障害の改善と予防』という、
直球の本を書いて、自分がいなくても、改善も予防もできるように、したそうです。
私が紹介している、
「アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル」も、
「ASミラクルナビ」も、
発達障害で悩む人たちを食い物にする、
詐欺商材なのでしょうか?
私にはとても、そうには思えないんです。
そこで、紡がれている言葉には、
願いが込められています。
あなたが発達障害を治したいと思って、諦めないなら、きっとよくなります、と。
もちろん、そこに書かれている方法は、
すべての人に、すべての発達障害で悩む人に、絶大な効果をもたらす、わけではありません。
効果がある人もいれば、
効果が見られない人もいるでしょう。
ここに書かれている方法を実践できる人もいれば、
できない人もいるでしょう。
でも、だからといって、
全ての人に通じるものではないからといって、
これらのものが世の中に出てはいけないのでしょうか?
もしかしたら、効果が見られるのは、3〜4割の人かもしれない。
だけど、それを知ったことで、
発達障害の改善が見られたとしたら・・・・
その本にはとても大きな価値があるのではないでしょうか??
確かに、すべての発達障害の方を満足させるすごい方法はないのかもしれません。
だけど、発達障害の方の悩み、不調、不安と真摯に向き合い、
自分の知っている知識の中で、最大限努力されてきた方の知識を共有していく。
それは、できると思うんです。
私は、発達障害は治ると信じています。
それは、こんな本のこの記述があったりするからです。
加藤俊徳という先生の『「認知症」は脳を鍛えてくいとめる!』という本があります。
その本のP34ページにこんな記述があります。
「脳細胞は成人を迎えると、それ以上増えることはなく減る一方である。」
これが長い間の常識でした。
しかし、わたしがこれまで見てきたMRIによる脳画像からの研究成果によって、
脳は二十歳を過ぎても決して成長を止めず、一生、成長を続けることがわかってきました。
脳内には、ほとんど活用されていない未熟な脳細胞(潜在能力細胞)があります。
脳細胞はある年齢に達すれば確かに減っていき、老化もしますが、その一方で一生かけても活用しきれない
ほど膨大な潜在能力細胞があります。
(『「認知症」は脳を鍛えてくいとめる!』著加藤俊徳 PHP研究所 2012年5月21日)
MRIで見ても、脳には可能性があり、
いつまでも成長できるほどの細胞が眠っているんです。
私は現在、発達障害の本だけではなく、
脳やうつを改善する本、栄養についての本を読んでいます。
これらの本を、知識を、横断的に学べば、
かなりの確率で、発達障害は治せるんじゃないか?
そう思うんです。
私の押し付けがましい思いかもしれませんが。
それでも、発達障害は治せないんでしょうか?
発達障害?
こうすれば、治るじゃん。
そんな簡単に言える日が来ることを願って、
私は情報発信を続けていきたいと思います。