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ダメ母図鑑その3『そもそも、親の仕事をしていない』

ダメ母図鑑〜子どもが発達障害になるお母さんの話その3『そもそも、親の仕事をしていない

 

 

最近、いろんな発達障害の本や、
グルテンや低血糖症の本だけれど、
発達障害の改善が症例として載せられている本を読んでいます。

 

その中で、
やはり、発達障害にならなくてもいいのに、
発達障害になってしまっている子どもがいるということを感じます。

 

 

直接的な言及は、どの本もしていないように感じますが、
お子さんが発達障害になっている場合、お父さん、お母さん、特に、お母さんにその理由がある。

 

 

そういったケースが、取り上げられているように思います。

 

 

病院に行けたり、
良い精神科医や、発達障害の改善に食事の改善が関わっていると、
きちんと勉強されている先生に出会ったお子さんは幸運だと思います。

 

 

けれど、そうではない場合が、やはり多い。

 

 

お子さんを追い込まないように、
今の社会への警鐘として、ダメ母図鑑をシリーズとして、書いていこうと思います。

 

 

私が出会った、ダメ母たちです。

 

 

ケース3「親の仕事をしてください」

 

 

たくさんの発達障害のお子さんとその家族を見てくると、
本当に見えてくることがあります。

 

 

それは、お子さんの発達障害よりも、
お母さんの発達障害のほうが深刻だということです。

 

 

発達障害が深刻、というのは、
世間の人の感覚と大きなずれがある、ということです。

 

 

 

例えば、私は結婚し、子どもが欲しいと思って来たので、
近くの産婦人科を妻と受診し、出産は、妻の地元がいいのか、
それとも、今住んでいる場所がいいのか、

 

それから補助金のことなども相談させてもらいました。

 

 

今は、妊娠用の冊子も配られていて、
妊娠前、妊娠中、妊娠後にするべきことがわかるようになっています。

 

 

そこには睡眠から、食生活にいたるまで、
いろんなことが載っていました。

 

 

2人で、他に書籍も買い、
妻は、朝にパンを食べないようにして、グルテンを控える生活に切り替えるようになりました。

 

 

体調も良くなり、夜もずっと眠れると言っています。

 

 

妊娠前から、親になろうと決めたら、
体調を整えたり、そのための準備・勉強をする。

 

 

当たり前のことなのに・・・・

 

 

発達障害のお子さんのお母さんは、自分独自の考え方を改めることがありません。

 

 

今回は、安田美香子さん(仮名)のケースを紹介します。

 

 

彼女は、小学5年生の終わりに塾に来ました。
友達は少なく、歴史が好きな、大人しい女の子です。

 

 

塾での様子を見ると、国語や社会の問題はすっと解いていきますが、
算数はなかなか解きませんし、時間内に解ききるという姿勢も見られませんでした。

 

 

彼女の言動を見ていると、
アスペルガー症候群の症状が出ているなぁと思いました。

 

 

ちなみに、アスペルガー症候群とか自閉症スペクトラム障害とか、
自閉症の言い方は複数ありますが、私は、アスペルガー症候群という言葉をよく使います。

 

 

それは、アスペルガー先生のように、どんなお子さんにも可能性がある、と信じたいからです。

 

 

安田美香子さん(仮名)さんは、時間を守るのも苦手で、
10分、20分の遅刻は当たり前でした。

 

 

お母さんからは、「遅刻したら厳しく叱ってやってください」と言われましたが、
小学生を塾に時間通りに送るのは、親の仕事だと思うんですよね。

 

 

時間を守るのが苦手な子なら、なおさらだと思います。

 

 

ですが、塾に子どもを時間通りに行かせる、ということすらもできないお父さん、お母さんは増えています。

 

 

筆記用具の確認とか、
そういうことを一緒にするお父さん、お母さんも減っていますね。

 

 

できるお子さんなら見なくてもいいですが、
できないお子さんなのですから、見るのは当たり前だと思うんです。

 

 

この安田美香子さん(仮名)の場合、
確かに時間は守れませんが、すごく頭はいい。

 

 

すぐに、模試でも、偏差値50以上をとるようになってくれました。

 

 

ですが、ある時から、凡ミスを繰り返すようになり、成績が下がりだします。

 

原因は、お母さんが、彼女を深夜の1時、2時まで起こしていることでした。

 

 

私は何度も、
「まだ、小学生なので、本人の様子を見ながら、勉強の量を加減してください」とお願いしました。

 

 

けれど、それは聞き入れられません。

 

 

「いつも取り掛かるのが遅いの。」
「夜9時くらいにちょっと居眠りするの。」
「受験が終われば寝かせてあげる。」

 

 

ばかりで、安田美香子さん(仮名)の睡眠時間は削られ、まともに塾では起きていられない状態になってしまいました。

 

 

眠れないのは、きちんと勉強しない安田美香子さん(仮名)が悪いのであって、
中学受験が終われば、寝かせてあげる、という信じられない言葉が返ってきました。

 

 

さらに、お母さんも明らかな発達障害の症状が見られ、
中学受験をするのに、プレテストの申込を忘れたり、オープンスクールそのほかの申込をし忘れることが、
重なりました。

 

 

寝不足にさせながら、子どもに勉強させておきながら、
結局、受験ができない状況をつくる親。

 

 

この人、何のための親なんだろ?

 

 

と、思わずにはいられませんでした。

 

 

中学受験の場合、スケジュール管理がタイトになるので、
私はあらかじめ、10月後半から2月までの、中学受験用のスケジュール表を配ります。

 

 

どうしてもの場合は、私がプレテストや試験の申込を行います。

 

 

しかし、やはり、プレテストや試験の日程を組むのは基本的に親の仕事です。

 

 

子どもに無理をさせるなら、それくらいはしなければいけません。
(特に難しいことでもありません。ネットで申し込みできるので、5分もあれば、申し込みは終わります。)

 

 

ですが、発達障害のお子さんのお母さんは、
多くの場合、発達障害をお持ちで、さらに、自分が発達障害の傾向があることをこれっぽっちも思っていないので、
テストの申込忘れ、というミスがよくあります。

 

 

ほんと、子どもがかわいそうです。

 

 

発達障害の症状が出ているお母さんは、
自分ができることは、子どももできるとなぜか思いこんでいます。

 

 

  • 眠くなると寝ちゃうんです。
  • 嘘をつくんです。
  • マンガを隠して読んでいるんです。

 

 

そりゃ、子どもですから、疲れたら寝ることもありますし、
嘘もつくし、マンガだって大好きです。

 

 

それが普通なんです。

 

 

それが普通と思えずに、彼らを押さえつけようとする。

 

 

そして、一番親としてしなくてはならない、
子どものスケジュール管理ができていない・・・・

 

 

そこまで頑張らせておいて、試験の申込みを忘れてしまう。

 

 

中学受験で親の仕事は、
子どもの睡眠不足を作りだしたり、
感情のままに怒ったり、
自分の受かってほしい中学に入れることではありません。

 

 

親として子どもの成長を見守り、
きちんとスケジュール管理をし、
子どもの体調と相談しながら、少しでも勉強のしやすい環境をつくることです。

 

 

もっと言うと、
受験以前に、基本的な親として知っておくべき、子どもの身体や心の成長のことを、勉強しようとしません。

 

 

A中学は受かるのか、
B中学の評判はどうだ、

 

 

そればかりで、親として、きちんと大切に子どもを育てる、という視点がごっそりと抜けているんです。

 

 

安産祈願やお宮参りの人たちのいく天満宮や神社に行くと、
絵馬がたくさんあります。

 

 

そこには、

 

  • すこやかに育ってほしい。
  • すくすくと育ってほしい。
  • 元気に育ってほしい。

 

 

たくさんのお母さんの思いが書いてあります。

 

 

まずは、健やかに育ってくれること。

 

 

たとえ、受験するにしても、まず、これなんですよね。

 

 

 

深夜1時、2時まで、勉強させることを、
私は子育てしていると言えるとは思いません。

 

 

元気に健康に育ってくれるために、親ができることを考えること。
わからないなら、調べるなり、勉強する努力をすること。

 

 

それが親の仕事だと思うんです。

 

 

安田美香子さん(仮名)は、なんとか複数の中学に受かりましたが、
心の成長が伴っていなくて、私は心配しています。

 

 

どうか、親の仕事を、きちんと考えられる親。

 

 

そんな親とは何か?

 

 

このサイトに来た人は考えてもらえるきっかけになればと思います。

 

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