1、親の責任はどこまで?
発達障害の子を持つ親の責任は??
1、親の責任はどこまで?
自分の子が発達障害を持つ、もしくは、その疑いのある子だった場合、
親であるあなたに言っておきたいことがあります。
それは、発達障害を持って生まれたことは、あなたの責任ではないが、
発達障害が悪化したなら、それはあなたの責任だということです。
発達障害は誰しもが持っているものです。
たまたま、今の社会に合わない方を、
『発達障害』と診断していますが、
得意なこと、苦手なことが、みんなそれぞれ違うのは、
みんな発達する能力もあれば、しにくい能力を持って生まれているからです。
でも、それが、
個性で済まずに、まわりをイライラさせて、
いじめられたり、仲間はずれにされたり、うつになったりするなら、
それは、親であるあなたが、親の仕事をしていなかったと言えます。
(と書いていますが、多少、人生でつまづくのは、誰しものことなので、気にしすぎるのもよくありません)
私は塾講師をしながら、
発達障害の方(ADHD・ADD・アスペルガー症候群/自閉症スペクトラム)のサポートをしています。
そして、
多くの親が、「自分の子はちょっとおかしいかも・・・・」と思いながら、
教育本、子どもの育て方などの書籍を、まったく読まないんです。
自分の持っている知識でどうにもならないなら、
自分よりよく知っている人に学ぶ、他にいい方法がないか探す。
もし、本を買うお金すらないというなら、
ネットで探すこともできます。
でも、それすらしない親がたくさんいることに驚きました。
子どもには、勉強しなさい、というのに、
親は自分の子どもがよりよく生きるために、勉強しないんです。
例えば、アスペルガー症候群の子どもで、
いじめられて、中学校に行けなくなった子がいました。
その子も私の塾にいましたし、
同じ学校の同じ学年の子が何人かいたので、
その子がいじめられた原因を聞きました。
理由は、「臭い」でした。
もちろん、アスペルガー症候群の独特なコミュニケーションの取り方で、
疎まれていたことはありますが、決め手となったのはそこでした。
確かに、その子は、独特な「臭い」がしました。
おそらく、その子は、お風呂できちんと体を洗えないのだと思います。
私は、その子の母親に、
何度も、アスペルガーの疑いがあり、
すぐにでも、診察を受けるようにすすめていました。
小学校でも、中学校でも、担任の先生から、実は、その打診はされていました。
それでも、「行かない」のです。
発達障害の悪い部分が突出して出ているお子さんの場合、
家族みんなで発達障害を改善しないと、後々、取り返しのつかないことになります。
このお風呂に入るのが苦手。
というのは、アスペルガー症候群など、発達障害の特有の傾向です。
ちょっと本を読めば、わかることです。
これを、まあ、男の子だからと放っておかない。
中学生にもなって、
まわりが変なにおいがするとわかってしまうほど、
身体が洗えないのは、これはこの子の責任ではなく、きちんと、親が向き合ってこなかったからです。
子どもを助けてあげられるのは、親だけです。
確かに、気にしすぎるのもいけませんが、
子どもが普通に学校で過ごせるように、
少し勉強し、少し導いてやるのは、「大人としての義務」です。
親として、発達障害のことはきちんと勉強するんだ。
その強い意志をまずは、持ってくださいね。
難しいことはありません、
お風呂の入り方、学校での過ごし方、少しアドバイスしたり、
アドバイスしてもらうように、まわりの大人に頼む。
それだけです。
子どものことを知ろうとする。
教育の勉強をする。
それは、親の責任です。