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女親と女の子の不幸の連鎖

 

親子の負の連鎖

 

発達障害は遺伝します。

 

 

でも、これは、生物学的な遺伝子レベルで、ということではありません。

 

 

すでにいくつかの発達障害関係の書籍で、
しかも、2010年ころにはいわれていたことですが、
『遺伝』が発達障害の連鎖の核ではありません。

 

 

発達障害のなりやすさ、は遺伝しますが、
実際に、発達障害になるか、ならないかは、家庭環境によります。

 

 

 

近年、発達障害児の増加は問題になっており、
心療内科の予約が半年先まで埋まっている状況を見ると、
発達障害の方が爆発的に増えているのが今の現状です。

 

 

 

もし、遺伝的な要素が強いのであれば、
発達障害の方ばかりが、子どもをつくっている、ということになります。

 

 

それは少し考えにくいですよね。

 

 

ADHDにしても、
アスペルガー症候群/自閉症スペクトラム障害にしても、

 

接しているとちょっと変わっていて、
むしろ、会社などの場では、空気が読めなくて迷惑に近い存在でもあります。

 

 

そんな人ばかりが家庭を持ち、子どもをつくっている、
とは考えにくいです。

 

 

家庭が機能不全に落ちっている。
その結果として、発達障害が悪化している。

 

 

そう考えるのが自然ですし、
たくさんの子どもを見る機会がある現場では、その説明が正しいということを実際に何度も目にしてきました。

 

 

 

北海道での出会い

 

 

私が妻と北海道に旅行に行った時の事、
フラワーアレンジメントの教室に行ったんですが、
そこにいた先生が、昔、公文の教室をされていて、全国的にも有名だったということを話してくれました。

 

子どもが多かった時代ではありましたが、
それでも、入塾者が後を絶たず、全国から何度もいろんな人が視察に来たそうです。

 

 

私はその方に、

 

授業中に寝てしまう生徒はどうやったら起こしたらいいか?

 

と質問しました。

 

すると、答えは・・・・

 

「そんなの無理よ。寝ちゃったら、寝かしておけばいいの」

 

という答えでした。

 

「保護者の方は、すぐに無理やりやらせてくださいって言うけどね。
彼らには彼らの世界があって、大人から見たら何でもないことでも、
疲れたりしてるの。だから、寝ちゃったらしょうがない、なの」

 

 

ということでした。

 

 

私はその話を聞いて、すごく納得したんです。

 

 

ダメな親ほど、
特に、お母さんですが、子どもに対する要求が大きいんです。

 

 

ある、小学校1年生の女の子の話です。

 

小学校1年生から塾に来ているのも、珍しいですが、
学校でも、塾でも忘れ物をたくさんします。

 

えんぴつ忘れた
消しゴム忘れた

 

しまいには、

 

筆箱忘れた

 

 

「お母さんと忘れ物の確認はしないの?」

 

と聞くと、

 

「小学生だから、自分でちゃんとしなさい。忘れ物はあなたの責任って言われた」

 

と言うのです。

 

 

自分でちゃんとしなさい。
あなたの責任ですよ。

 

 

なんて、そんな言葉で、子どもが忘れ物をしなくなったり、
準備して一人で行ったりするなら、
そんな親としての苦労はないですよね。

 

 

私の感覚がおかしいのかもしれませんが、

 

 

  • どうやって忘れ物しないようにするか。
  • どうやって小学校で過ごしやすいようにするか。
  • どうやったら勉強についていけるか。

 

これらは、
親と子どもが一緒になって考え、乗り越えていく課題ではないでしょうか?

 

 

塾に入れているから、
自分でちゃんとしなさいって言ってあるから、

 

それで、自分は親の仕事をしたと思い込んでいるんです。

 

 

北海道で出会った元公文の先生が人気だった理由がわかりました。
その方は、子ども、そのままを認めていたんです。

 

 

でも、発達障害を悪化させてしまう親は、
子育てをしているように見せているだけで、面倒なことは、
子どもや塾、学校の責任にしてしまうんです。

 

 

そして、この傾向は、
同性同士により強くみられます。

 

 

お母さんと娘、です。

 

 

発達障害の症状がきつい子供さんの親は、
私たち大人には物腰丁寧ですが、子どもに対しては驚くほど厳しいです。

 

 

ちょっと子どもが、こっそりスマホを使っていたら、
それだけで、烈火の如く怒り出します。

 

 

これは、お母さんもADHDなどの症状があるために、
いきなり、衝動的に怒ってしまうんです。

 

 

息子さんだと、1つブレーキがあるんですが、
同性同士だと本当に容赦がありません。

 

 

女の子の発達障害を考える場合、
お母さんとの関係から整えていくことは「マスト」です。

 

 

これから、娘さんの発達障害のことを考えるなら、
お母さん自身のことも振り返るようにしてください。

 

 

 

 

 

人間は、学習すれば、治せる生き物です。

 

お母さんと娘の負の連鎖は断ち切ってください。

 


 

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