発達障害の子が苦手な中学校の数学@「代入」
発達障害の子が苦手な中学校の数学@「代入」
発達障害の子が苦手なことに、「代入」というのがあります。
数学の序盤に出てくる単元ですよね。
3xや5yといった項があったとして、
x=3、y=−6の時の、答えを求めなさいという問題ですね。
初めて発達障害の子を持つ塾の講師の方や、お父さん、お母さんは、
驚くかもしれませんが、彼らは、すぐに「足し算」をしたがります。
3という数字と、xという文字がくっついていたら、
それは掛け算をしているというのは、中学の最初のほうで習うことで、
ある意味で、「当たり前のこと」とほとんどの子は思います。
けれど、発達障害のお子さんで、
特に睡眠障害になっているような子は、
記憶が抜け落ちることが多々あるので、3xという数字と文字がくっついているのは、掛け算をしているということをよく忘れます。
だから、並んでいるので、「足し算」をしたがります。
この「代入」をするときは、
必ず、毎回毎回、3xのように数字と文字がくっついているのは掛け算だということを、確認しましょう。
常に、3xというのは、『3×x』なんだよ、と教えてあげます。
そして、3×(3)なのか、3×(−6)なのか、
きちんと出てくるたびに書いてあげます。
絶対に言ってはいけないのが、
「どうして、そんなこともできないの?」
です。
ですが、
上手く、そういうことができないと、これから苦労するよ、ということも伝えていかなくてはいけません。
これは、意識するだけでいいです。
とにかく、発達障害のお子さんは、記憶障害があると思っておいて、
こういう代入のような問題は1つ1つ分解して伝えるようにしましょう。
彼らも彼らなりに一生懸命取り組んでくれています。
すぐに、怒らないように、すぐにダメなところを注意しないようにしてください。