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アスペルガー症候群を理解するための3つの大まかなタイプ

 

アスペルガー症候群を理解するための3つの大まかなタイプ

 

 

 

アスペルガー症候群といっても、3つのタイプがあります。

 

本当は、ADHDを併発していたりするので、
個々人でいろいろな個性があるのですが、
症状として表れやすい3つのタイプをしっておくことで、
まわりや自分のお子さんのアスペルガー症候群の症状を見つけやすくなります。

 

 

アスペルガー症候群の特徴的な3つのタイプとは?

 

どんな風に成長していくかもあわせて載せていきます。

 

 

 

 

1、典型

 

最も、典型的なアスペルガー症候群の特徴と言われるタイプです。

 

積極奇異型と表されることもあります。

 

このタイプの特徴は、
言葉をよく知っているし、物事もよく知っていて、
中学校のテストでもいい点を取ってきます。

 

幼少期は、
とにかく、好きなことに関しては、ずーっと何かをしている子どもです。
「やんちゃ」なのですが、誰かと関わってやんちゃをするというわけではなく、
1人でじっとせずに、動き回ります。

 

学校に上がりだすと、
片付けが苦手、忘れ物が多い、授業中にぼーっとするなどの点が見られます。
運動神経全般は良くないのですが、
得意なスポーツに関しては、普通以上にできるようになります。
また、思春期にかかっても、あまり身だしなみに興味を持ちません。

 

テストでは出来不出来に大きな差が出ます。
本もよく読むし、知識も豊富なのに、
学校のテストはできないと不思議がられます。

 

敬語の概念が乏しく、
クラブの先輩や先生に嫌われることが多いです。
そのため、いじめや学校に行きたがらなくなることもあります。

 

大学から社会人に向けては、
得意な教科や興味のある分野が出てくると、
それに向けて、勉強することができます。

 

研究職や凝り性な性格が合う職場に行くと力が発揮でき、
それなりの立場になることもあります。

 

 

この積極奇異型の場合、
話し好きなのですが、自分が話すだけで、相手の話を聞くことが苦手です。

 

 

こういうタイプのお子さんは、たとえば、
「テストのときに一緒に出す学校の宿題は終わった?」

 

と聞くと、

 

「そういえばさぁ、最近、警察の人多くない?」

 

といった言葉を返されます。

 

こういった言動が、誤解を生み、
まわりから疎外されることもあります。

 

同年代の人からは好かれずに、
心がおおらかな年上には、かわいらしい子とある程度受け入れてもらえます。

 

 

言葉で書くとわかりにくいかもしれませんが、
実際、アスペルガー症候群というのがあるとわかったうえで接すると、すぐにアスペルガーだとわかるタイプです。

 

 

2、消極的

 

受動型と呼ばれることもあるタイプです。

 

私の感覚では、女の子に多いようにも思います。

 

このタイプは、話を振られれば、話すタイプです。
それまでは、自分から話しかけずにいます。ただし、話を聞いていたりすると、その場で笑ったり、
自然なアクションを取れるタイプでもあります。

 

大人しくて優しい子と思われることが多いです。

 

ただし、自分が好きなことになると、
それまでの雰囲気と打って変わって、めちゃくちゃしゃべりだすので、
少し変な人と見られてしまうこともあります。

 

幼少期では、
本から言葉を覚える傾向が、アスペルガー症候群にあるため、
話す言葉が大人びていて、まわりが時々驚く。

 

言葉の使い分けの概念が弱く、親しい相手にも、大人びた言葉を使うため、
相手が、「自分のことはそんなに好きじゃないのかも」と思ってしまい、
踏み込んだ人間関係が育ちにくい。

 

学校に入りだすと、
上手く、学校の中心グループにかわいがられると安定するが、
急に、好きなことだけを別人のように話し出す姿を、からかわれ、いじめられることもある。

 

女の子の場合、ノートを取ることや宿題を完璧にこなしたがる傾向があり、
しばし、時間が足りなくなる。
男の子も、マイペースがなかなか治らず、授業の先生の話を聞きながら、
ノートを取ることが苦手なケースが多い。

 

大学から社会に出るころには、
少しとろいところはあっても、優秀なところが認めてもらえる職場では、
楽しく過ごせる。

 

ただし、人の要求を上手く断るのが苦手で、
必要のないものを多重ローンで買わされたり、
仕事を断り切れずに、体調を崩したりする。

 

 

結婚しても、「子育て」を自分も参加してするという意識が低く、
このタイプのアスペルガー症候群の男性の場合、身勝手にも見える「一人になりたい」といって、急に離婚を切り出すケースも見られます。

 

パッと見ると、大人しくて優しい人なのですが、
人の心に接することが苦手なのは、アスペルガー症候群の特徴で、急に普通の人からは奇異に見える行動を取ることもあります。

 

大人しいけれど、1つの分野では凄い知識を持っていて、
そのことを話すときは別人になってしまうような人に、注意してあげてください。

 

 

3、無関心

 

孤立型とも呼ばれます。
人に対して全く無関心で、
こちらから話すこともなければ、話しかけることも嫌い、苦手というタイプ。

 

感情を出さない(上手く出せないケースも)ために、
冷たい人、そっけない人、という印象をもたれることがあります。

 

幼少期は、
着替えなど、変化を強制されることを特に嫌がります。
1人遊びが大好きで、熱中すると、ご飯などの時間を無視します。
頭がアンバランスに大きく見えるのも特徴。

 

また、関心のあることには、大人顔負けの知識を披露します。

 

学校に上がると、
大人しい優等生タイプになることが多いです。
けれど、友達は少なく、実はいじめられていた、ということもあります。

 

大学から社会人では、
1人でいることに特に焦りも、寂しさも感じず、
自分の好きなことで、好きなように生きていくような人が多いと言います。

 

上の2つのタイプが、
他人との関わり合いがないと、「寂しい」と感じることがあることに対して、
こちらは、そういった感情もあまりないと言われます。

 

 

 

3つのタイプがあるが、
共通しているのは、

 

人間関係を作るのが苦手、不器用。

 

好きなことに対してはとことん熱中する。

 

運動は苦手で、好きなものはそれなりにできる。

 

 

無理やり、おんなじような学校に入れられてしまう、
公立の小学校、中学校では、「いじめ」られることが多くなってしまうのもわかります。

 

  • 話しが面白い人、
  • 相手にあわせられる人、
  • 足が速い人、

 

が今も学校で人気の出る鉄板の条件です。

 

 

別の問題になりますが、
アスペルガー症候群の子がいじめられやすいというよりも、
世間とあまりにズレすぎている学校の環境が、
発達障害のお子さんがいじめられやすいという状況を生んでいるように私には思えます。

 

足の速さや、
逆上がりができるかできないか、など、

 

社会に出てしまえば、「どうでもいいこと」に子どもたちを縛りすぎな気がします。

 

 

アスペルガー症候群の治療はもちろん大切ですが、
得意なことが人よりできるという個性ある人が認められる環境になれば、
今のように、発達障害で悩む人が減ると私は思っています。

 

 

少し話はずれましたが、
学校で「普通」とされることがしにくい傾向にあるのは確かなので、
学校の雰囲気がおおらかな私立の学校に行くか、
発達障害の改善・治療で、まわりのペースに合わせられるようにしておくか、

 

ということが必要になります。

 

 

そうしておかないと、無用な「いじめ」などを引き起こしてしまいます。

 

 

以上の点を理解して、
アスペルガー症候群の疑いのある人、疑いのあるお子さんがいるなら、
気をつけてあげてください。

 

 

 

 

発達障害が出やすいのが現代の環境状況です。
私たち自身、そして、これから生まれてくる子供たち、
今を生きている子供たち。

 

誰もが、発達障害のリスクととなりあわせです。

 

自分には関係のないこと、そんな風に思わずに、
自分のこととして発達障害と向き合ってくださいね。

 


 

 

 

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