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発達障害をお持ちの小学生のお受験

発達障害の疑いのある小学生の子の中学受験の話

 

これは、管理人の実体験です。

 

ある小学生の男の子の中学受験のお話です。

 

この子は、一人っ子で、
有名な大学の系列の学校への受験をお母さんは希望されていました。

 

大手進学塾に通い、
4年生までは上位にいましたが、
5年、6年から徐々に、成績が下降し始めました。

 

 

理由は、計算能力や暗記能力が低いからではありません。

 

 

国語力が異常に低いのです。

 

 

例えば、私が、
ボードを使って、式の説明などをするときに、
その子は、椅子でくるくる回りだしたり、
変な方向を見たり、ペンをいじりだしたりします。

 

 

「聞いてる?」

 

 

と聞くと、

 

 

「ちゃんと聞いてる」

 

と返してきます。

 

 

が、もちろん、私の声は聴いていても、
頭には入っていません。

 

 

これは、典型的な発達障害の一例だと思っています。

 

 

彼が、成績を下げた理由は、
このじっと聞くことができない。

 

 

です。

 

 

こういう子は、
模試でBやA判定をとっていても、
実際のテストではよく凡ミスをします。

 

 

 

集中しなければならない時に集中できないからです。

 

 

模試でそこそこ取れるのは、
気楽に受けられるからです。

 

 

発達障害をお持ちの方の一番の特徴は、
「ストレスに弱い」ということです。

 

 

精神的に弱い、というわけではなく、
神経が過敏なために、自分のストレスへの感じ方も敏感で、
無意識に逃げてしまうんです。

 

 

この子の場合は、
じっと聞くということがストレスで、
どうしても、動いたり、目線がどっかに行くんです。

 

自分が解いているときは、
自分が好きなように「動けて」いるんですが、
聞く番になると、じっとできない。

 

ですが、一人っ子なので、
お父さん、お母さんはこんなものか・・・・と思っています。

 

 

 

発達障害で、受験はできないと言いたいわけではありません。

 

 

むしろ、いい中学校に入って、
ゆったり過ごされるほうがいいと思います。

 

 

問題は、発達障害とわからず受験生活に入ると、
ご両親も、子供もつらい状況が続く、ということです。

 

ストレスが続くものですから、
じっとできない、人の話が聞けないという状態の場合、
中学受験するなら、ぜひ、発達障害の診断は受けるようにしてください。

 

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