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発達障害が治るって何か?その3

 

 

発達障害が治るって何か、その1です。
これは、私のアメーバのブログ【ひろあの発達障害改善ノウハウ大放出ブログ】の内容に加筆訂正したものです。

 


 

発達障害は治るって信じてる話、その3

 

 

発達障害改善マニュアルという
あやしげなイーブックを私は2冊買いました。いわゆる情報商材というやつです。

 

 

 

アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル
本気でしてみたレビュー

 

 

ASミラクルナビ
本気でしてみたレビュー

 

 

びっくりするほど、買ってよかったです。

 

普通の人は、たくさん本を読んで、
『発達障害は治らない』という考えに絶望してこの2冊に出会うのかもしれません。

 

私は先にこの2冊を買いました。

 

で、そのあとで、私は、アホみたいに本を買って、
なんで、発達障害って治るんだ!?ってことを調べました。

 

 

要は、脳っていうのは簡単に歪むから、
良いほうにも悪いほうにも行くんだって話です。

 

でも、ですよ。

 

そもそも、発達障害であることはダメなのか?

 

という疑問がもくもくっと私には出てきたわけです。

 

改善するっていうのは、
ダメだから、改善するわけです。

 

 

この世の中には、
発達障害で良かったという人がいて、「いま、会いにゆきます」の作者さんであったり、
発達障害で良かった!という本まで出していて、私も持っています。

 

 

レビューはしていませんが。

 

 

他にも、イチロー選手とか、ビートたけしさんなんかは、
いろんなサイトで勝手に発達障害だとか紹介されています。

 

 

彼らほど成功していれば、もう、発達障害と診断されるかどうかなんて、どうでもいい問題でしょう。

 

 

発達障害と診断されて、この世の終わり、みたいになってしまう親子もいれば、
発達障害で良かった!とかいっちゃう人がいるんですよね、実際。

 

 

で、私も疑問に思うわけです。

 

 

本当に発達障害を治してしまうことがいいことなのか?

 

 

結論から言ってしまうと、
発達障害を治すという方法は、実は発達障害そのものを治しているわけじゃないので、
発達障害があって良かったと思っていようがいまいが、「治した」ほうがいいのです。

 

 

いきなり、意味のわからないことを書いて申しわけありません。

 

 

発達障害は治るって言ってるのに、
本当は、発達障害そのものは治らない!ってどういうこと?

 

 

ってなりますよね。

 

 

ほんと、私もちょっと前まで混乱してたんですよ。

 

 

私もこのサイトや塾講師の立場で、発達障害の改善に力をつくしてきたんです。

 

 

ちょっとずつわかってきたのが、私がおすすめしている発達障害を治すとか、改善する方法っていうのは、
発達障害そのものを治しているわけではないっていうことなんです。

 

 

どういうことか?

 

 

わかりやすい例でいうと、「風邪」っていう病気がありますよね。

 

 

で、この「風邪」を治すっていう場合に、
じつは、2つの治すっていう意味があることをみなさん意識したことがありますか?

 

 

「風邪」を治すっていうのは、

 

1つ、熱を下げたり、鼻水がたれたりするのを治すこと。
熱を下げないと、体がつらいので。

 

2つ、風邪を引き起こしているウイルスや菌を追い出し、体の体力がもとに戻ること。

 

 

なんです。

 

 

熱を下げるのが、病院でもらう薬、ですよね。

 

発達障害があって、病院に行くときに、
コンサータとかストラテラとか、他には抗うつ剤とか処方されると思いますが、
これらは「風邪」でいえば、この熱をさげたりするのと同じわけです。

 

 

 

 

「風邪」でつらいのって、熱とか鼻水ですからね。

 

この症状をおさえたいわけです。

 

 

 

 

「風邪」を治すといった場合に、
多くの人がイメージするのがこの熱を下げて、鼻水とか不快な症状をなくしたいってことだと思います。

 

 

 

 

でも、これって、薬で症状をおさえても、
じつは、ウイルスや菌はまだいるわけですよね。

 

 

 

そして、また無理をしたり、体が弱いままだと、また、風邪を引いてしまう。

 

 

 

ということになります。

 

 

 

2つ目は、「風邪」であれば、消化と心身の回復にいいものを食べ、寝ることしかありません。

 

すごく当たり前のこと。
だから、みんなここを馬鹿にするんですよね。
本当はこっちのほうがよほど大事なのに。

 

 

私がいう発達障害を治すっていうのは、この2つ目のところをしっかりやることなんです。

 

 

だから、発達障害そのものを治すっていう世間の人が思うものと、
私が言う発達障害を治す、改善するっていうのは少しずれがあります。

 

 

「風邪」のケースで考えてみましょう。
別に「風邪」を引いてなくても、普段から、
良いものを食べ、心身をいい状態に保っていれば、そもそも「風邪」が予防できると思いませんか?

 

 

アスペルガーADHD発達障害改善マニュアルや、ASミラクルナビ、
そして、私が書くイーブックも、この2つ目を考え、治すということももちろん、予防ということにも使える、
だから、発達障害そのものを治すっていうのと少しずれてしまう。

 

 

このことをまずは理解してもらって、
じゃあ、どうして、発達障害で良かったっていう人と、発達障害で悲しむ人が出てくるのか?

 

 

これなんですが、まず、確認しておきたいのが、
発達障害で良かったっていう人も、自分の発達障害で苦労した経験があるということです。

 

 

発達障害があったおかげで、自分の個性・特性がわかった!
とか言っている人も、ほとんどの方が学生とか若いうちには苦労しているんです。

 

 

 

 

誤解をあたえそうなんで、そういう本を私はレビューしていません。

 

 

 

だから、発達障害を持っていて、苦労している人としていない人がいるわけではなく、
ほとんど等しくみんな苦労している、という点は知っておいてください。

 

 

じゃあ、そこから、苦労するんだけれど、
発達障害を持って生まれて良かった〜っていう人と、
発達障害のせいで、自分の人生は最悪だ〜ってなる人の違いって何かというと、

 

 

笑わないでくださいね。

 

 

私、気づいたんです。

 

 

あまりに当たり前で誰も言わないんで、言います。

 

 

これです。

 

 

体力。

 

 

は?ってなりましたか?

 

 

これでもね、根拠あるんですよ。

 

まずは、アズ直子さんの本のレビューを見てみてください。

 

 

 

 

 

ここに、答えがあります。

 

この本の冒頭。

 

『「アスペルガーのこの人でも成功できた、誰でもできる簡単なノウハウがあるのだろう」
と思ってこの本を手に取ってくださったなら、それは違います。
何も願わず、何もせず、ただ漫然と毎日を過ごしていたら、どんなに恵まれた環境に生きる人でも、手に入れたかった「幸せ」にはきっとたどりつけない。
どんな人にも「道」は開けるわけではないのです。』

 

 

 

 

アズ直子さんが、自分がアスペルガーだとわかり、
その発達障害と向き合う時に何をしたかというと徹底的にそのことについて勉強したそうです。

 

この行動力の源泉って何か?
本には書かれていませんが、「体力」だと思います。

 

 

それから、沖田×華さん。

 

この方の自伝的コミック「透明なゆりかご」(ドラマ化もされました)で、
とある妊婦さんに一言言いたくて、ひたすら自転車をこぐエピソードがあります。

 

病院の近くに捨てられた未熟児の女の子。
そこ子がかわいくてかわいくて、沖田×華さんはその子を引き取ることまで考えます。

 

でも、そこに本当の親があらわれてその子は引き取られてしまう。

 

どうしてもそいつに一言言いたくて、沖田×華さんは自転車で遠いその親の家まで行こうとする。

 

そんな話があるんですね。

 

 

これも、「体力」ないとできません。

 

 

ご自身の他のコミックエッセイで体力だけはある、とおっしゃっていました。

 

 

自分が体力があると思っていなくてもいいですし、
人間の体力の平均値というのがあるなら、それを上回る必要もありません。

 

 

ただ、自分のこれをやろうって思ったときの、行動力の源になる体力くらいは必要なんです。

 

作家市川卓司さんも、
なんか旅に出るっていう意味不明な行動力とそれを支える体力がありました。

 

 

アズ直子さんの言葉に戻りましょう。

 

どんな人にも「道」は開けるわけではないのです。

 

 

これは、発達障害があろうがなかろうが、みんな同じことが言えます。

 

発達障害があろうがなかろうが、
一定の成功、成果をおさめた人というのは、必ず「行動」を起こしています。

 

それだけなんです。

 

 

ただ、その「行動」を起こすための体力が足りていない。

 

 

私は発達障害のお子さんをたくさん見てきて、こんな言葉をたくさん聞きました。

 

 

 

 

やりたくてもやる気が起きない
やらなきゃいけないってわかってるんです。でも、疲れてるんです。

 

 

 

泣きそうになりながら言ってきた中学生の男の子もいます。

 

 

最初、何もわかっていなかった私はただの甘えだと思っていました。

 

でも、違うのです。

 

やりたくてもやる気が起きない。

 

これはそうなのです。

 

やりたくても、やる気が起きないというのは、気持ちの問題ではなく、
体力の問題だったんです。

 

 

体力に余裕があるから、行動が生まれます。

 

 

発達障害を持っていると公言しながら、
なお、一定以上の成功をおさめている方は、自分の好きなことを収益化しています。

 

 

世間の人が、その人の好きなこと、そこから生まれる品物・サービスを受け取る場合、
好きなこと以外もしなくてはいけなくなります。

 

 

 

 

アズ直子さんや沖田×華さんも、失敗談を書かれていますが、
時間を決めて、人と会うなどもいるわけです。

 

 

 

 

ユーチューブで稼ぐにしても、
好きなことをブログに書いて稼ぐにしても、

 

やはり、嫌な作業は必ずそこには出てきます。

 

 

 

 

その時に、違いを生むのが「体力」なんです。

 

 

 

 

そこで、踏ん張れるかどうか。

 

 

これが、発達障害を持っていてよかったかどうかを決めるカギなのではないか?

 

 

そう考えると、

 

アスペルガーADHD発達障害改善マニュアルとASミラクルナビ、
私が出会ってきた発達障害が治るっていう人たちのとってきた手法というのが、つながります。

 

 

発達障害を治すっていうのは、
その人の行動の源である「体力」をいかにつけさせるか。

 

 

なのだと。

 

 

発達障害なのに、苦労していない人、なんていないんです。

 

苦労しているととらえているかどうかはわかりませんけど。

 

 

でも、発達障害で良かったという人の本を読めば、
やっぱり、人と違うことでそれなりに苦労しているし、苦しんでいる。

 

一方で、発達障害の特性で突っ走ったことが、成功につながっている。

 

 

そういう人たちがいる中で、
自分の発達障害なんてなければいいのに・・・・と悩んでいる人がいる。

 

 

その違いは何か?

 

 

それは、発達障害の程度でも、発達障害の種類でもなく、
その人が行動する力となる「体力」なのではないか?

 

 

次回は、その「体力」とは何か?

 

 

について、考えていきたいと思います。

 

 

 

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