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発達障害が治るって何か?その4

 

 

発達障害が治るって何か、その1です。
これは、私のアメーバのブログ【ひろあの発達障害改善ノウハウ大放出ブログ】の内容に加筆訂正したものです。

 


 

発達障害は治るって信じてる話、その4

 

 

発達障害が治る、っていうのは、
なんか、タブーとされていますよね。

 

 

それでも、治ると信じてる人たちがいる。

 

 

私もその思いを受けて、
発達障害が治る可能性を調べていきました。

 

 

 

 

ほんと、いっぱい、読みました・・・・

 

 

実際に、自分が塾で見ているお子さんたちに、
私が調べた発達障害改善方法をやってみてもらったところ、成果が見られました。
(もちろん、絶対に安全なものしかしてもらっていません。)

 

 

 

多動性が減ったり、
眠くなりにくかったり、
アトピー・アレルギー反応が減ったり、
腹痛がなくなったり、
精神的に大人になったり、

 

 

生活のたった3つのことを変化させるだけで、
彼らは劇的に変わっていきました。

 

 

その話をする前に、
発達障害改善のために知っておきたいこととして、
発達障害の子は「体力」がない、という話を書きました。

 

 

 

 

ところで、みなさんの「体力」のイメージってどんなものですか?

 

 

 

 

Aという人は、体力ポイントが80あって、
Bという人は、体力ポイントが50あって、

 

ランニングとか、身体を使うことで、
それが徐々に減っていって、0になったら、「あ〜疲れた、もう、立てない」みたいなものでしょうか?

 

 

これは正しいと思います。

 

 

日々、鍛えている人と、
のんびり暮らしている人では、体力は違うと思いますし。

 

 

だけど、そこに「脳」が絡んでくるんです。

 

 

つまり、上の例で言えば、

 

BさんよりもAさんが疲れにくい、ということになります。

 

 

 

 

けれど、実際には、Bさんのほうが、疲れを感じないということが現実には起こります。

 

 

 

 

どういうことかというと、「疲れ」を感じるのは「脳」だから、です。

 

 

 

 

例えばの話ですが、

 

1キロで体力を10、つかうとします。

 

 

 

 

Aさんは、8キロで疲れて、
Bさんは、5キロで疲れる。

 

 

 

 

普通そういうことになります。

 

 

そこに、こんな条件を足します。

 

Aさんは、疲れを感じやすい脳を持っているので、
1キロで、通常の3倍疲れを感じる、つまり、1キロで30、つかうとします。

 

Bさんは、1キロ10で変わらず。

 

すると、Aさんは、3キロ行く前に、疲れてしまう、という計算になります。

 

人間の体力、というのは、本来の体力と疲れの感じやすさ、で決まるということですね。

 

発達障害のお子さんの理解をうながすために、
発達障害の特徴を、本ではこんな風に説明します。

 

 

発達障害のお子さんは疲れやすいのだと。

 

 

それは、普通の子なら、1として感じる疲れを、彼らは、2とか3とか、あるいは、5と感じてしまう。

 

だから、疲れを感じやすいのだと。

 

この説明って、不十分なことがもうひとつあるんです。

 

 

 

 

それは、発達障害のお子さんは、大好きなことなら、疲れを感じにくいということです。

 

 

 

大好きなことであっても、人は疲れます。

 

 

 

 

疲れますが、発達障害のお子さんは、その大好きなことに関しては疲れを感じにくい。

 

 

 

 

まさに、ちっちゃいお子さんと一緒で、
ちっちゃいお子さんは、わーっと全力で遊んで、
ある時、電池が切れて、パッと寝ます。

 

 

 

 

大人になるにつれて、自分の体力と、どの程度、疲れを感じているかを考えて、
自分の行動をコントロールしていくのが普通です。

 

 

でも、発達障害のお子さんは、そういったことができないケースがあります。

 

 

それは、疲れを感じやすいという特性とあわせて、
好きなことには疲れを感じにくいという特性も持っている。

 

 

過集中という言葉が使われたりしますが、まさに、そういうことだと思います。

 

 

そこで、まわりと上手くいかなくなるわけです。

 

 

嫌なことはしねーくせに、
好きなことはめっちゃする。

 

 

わがままだ!と。

 

 

普通とされる子と、
発達障害と診断されたお子さんの差は、

 

 

この疲れを感じるふり幅が大きいことだと思います。

 

 

普通の子は、嫌なことで感じる疲れと、好きなことで感じる疲れの幅が小さく、
発達障害と診断されたお子さんは、嫌なことはとても疲れるし、好きなことは全然疲れを感じない。

 

 

そんな風になっているのだと思います。

 

 

発達障害のお子さんはよく言います。

 

 

学校行くだけでしんどい、と。

 

 

親御さんは、みんな言います。

 

 

「それは、あなただけじゃない、みんな同じなんだ!」と。

 

でも、みんなが感じている疲れ、と、発達障害のお子さんが感じている疲れは、違うかもしれない。

 

 

 

 

その疲れを決めるのは、「脳」であって、
お子さんの意思とか、気持ちではないんです。

 

 

発達障害を持っているけれど、成功した人とされる人の中には、
スポーツ選手もいます。

 

 

それに対して、あんまり体力がなさそうな方もいます。

 

 

勝手なイメージですが、沖田×華さんなどです。
(ご本人は、体力だけはあるとエッセイに書いています。)

 

 

発達障害を持っていても、社会的にある程度成功した人と、
そうではない人の違いは何か??

 

 

私は、この「体力」、つまり、「疲れの感じやすさ」になるのではないかと考えました。

 

 

そして、それを決めるのは「脳」なんですね。

 

 

スタンフォード大学では、
疲れは「脳」が決める、とすでに研究で出しています。

 

 

だから、ある程度、疲れにくい体の作り方が「科学的」にわかっているんです。

 

 

それは、次回においておいて、
もう少し、疲れの感じやすさ、について書きます。

 

 

「疲れ」の感じ方は、脳が支配しているなら、
本来の体力以上に、疲労がたまるまで人間が活動することはできるのか?

 

 

という疑問が出てくると思いますが、答えは、イエスです。

 

 

具体的には、第二次世界大戦中、日本軍の飛行機の歴戦のパイロットたちは、
敵に落とされたのではなく、自ら落ちていった、という話があります。

 

 

 

 

日本軍が、アメリカ相手に、質、量ともに負けていたのは知っていると思います。

 

兵士の量も圧倒的に負けていました。

 

 

だから、日本の飛行機のパイロットのみなさんは、連日、闘わなければならなかったそうです。

 

 

その疲労がピークに達すると、
戦闘中は、大丈夫なんだそうですが、戦闘が終わり、基地に戻る途中で眠ってしまい、命を落とされたそうです。

 

 

第二次世界大戦を生き抜かれた方が、
燃料もあり、火を吹いているわけでもない仲間の飛行機が、墜落するのを何度も見たそうです。

 

 

ご自身も、途中に眠ってしまい、何度も落ちそうになったそうです。

 

 

命のやりとりという最も緊張をもとめられる場面。

 

 

その戦闘中は、脳が疲れを感じないようにしてくれている。

 

 

 

 

けれど、生き残り、帰ることができる。

 

 

ここで、本来の疲れを感じ、というか、肉体がすでに限界を迎えていて、
疲れを感じる前に、眠りについてしまう、ということが起きるんです。

 

 

過眠症の子の反応も近いかもしれません。

 

 

ひどくなると、眠ったことすら、忘れてしまう。わからなくなってしまう。

 

 

この「脳」の疲れの感じ方。

 

 

肉体的な疲れが、5なら、5疲れたと感じる。

 

できるだけ、肉体の疲れと、脳が認識する「疲れ」の幅をなくす。

 

 

 

 

発達障害の改善とは、ここを目指すべきではないのか?
そう私は思うんです。

 

 

花風社さんの『活かそう!発達障害脳』では、こんな表現がされています。

 

 

脳が元気になると、不得意を頑張るエネルギーが出てくる、と。

 

 

普通とされる人だって、
嫌なこと嫌いなことを平気でしているわけではありません。

 

 

頑張って、やっているんです。

 

 

でも、その「頑張って」の前には、脳が元気であるっていう前提がいる。

 

私はそう考えるようになり、
そして、やっと、発達障害の改善って、どうしてそういう方法がとられるようになったのか?

 

 

 

 

どうして、ある、3つのことで、
発達障害の改善はみられるようになるのか、それがわかりました。

 

次回は、その3つの話をしていきます。

 

 

 

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