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「学校のほうが塾よりわかりやすいと言われ、ショックです。」というご質問。

「学校のほうが塾よりわかりやすいと言われ、ショックです。」というご質問がありました。

 

長いのでそのまま引用させていだきます。

 

 

私も、ひろあさんと同じとある塾で教室管理をしている○○と言います。
私の塾では小学校の生徒さんを預かることもあるのですが、
そのうちの1人に、大学生のアルバイトの講師が、
「学校のほうがわかりやすい。」と言われたそうです。

 

私から見ても人気の講師ですし、
そのように生徒から直接言われることは本人も初めてのようで相当なショックを受けていました。

 

私には、その小学生が、発達障害を持っていて、
そのような言い回しをしてしまうのでは?と考えています。

 

ひろあ様のお考えをお聞かせください。

 

 

ということでした。

 

もう少し、詳しい状況なり、自己紹介があったのですが、
カットしています。

 

 

その小学生は、小学2年生の女の子ということでした。

 

 

私は以下の点を確認させていただきました。

 

 

学童保育や公文、学研、そろばん、習字、なんでもいいが、途中でやめて、やっぱり復帰した、というようなことがなかったか?

 

えんぴつを噛む、指をしゃぶる、髪を舐めるといった症状がないか?

 

お父さん、お母さんは真面目そうに見えて、塾の月謝の支払いなどが遅れたことはないか?

 

同学年の女の子に比べて、幼くないか?(字が女の子なのに極端に汚い、自分のことを○○ちゃんと呼ぶ、女の子の友達より、男の子の友達のほうが多い、すぐにトイレに行くなど)

 

時々、塾の授業中で寝ることはないか?

 

お母さんが迎えに来た時など、すぐに抱き着かないか?

 

 

といったことを、確認させていだきました。

 

すると・・・・

 

 

ひろあさんのメールいただいた通りです。

 

公文は自分のわがままでやめて、でも、またすぐに「やりたい」といって復帰したそうです。

 

えんぴつを噛む、指しゃぶり、髪を口に持っていって舐めるということは、多々見られます。

 

字は、見本があっても、四角の枠があってもはみ出します。

 

月謝は3カ月ほど、最大で滞納されたことがあります。
(金銭的な理由ではなく、よくわかりませんが、テキスト代を何度連絡しても持ってきてくださらなかったりします。)

 

男の子とよく遊ぶ話をしますし、塾での授業中、不機嫌になり、よくわからないことを言って眠りにつきます。

 

お母さんにはすぐ甘えますし、時々、幼稚園児かと疑うときがあります。

 

お母さんは、塾でがんがん勉強させてください、と仰るんですが、
そうしようとするとグズりますし、幼いので、言葉による説得なども通じません。

 

どうしたらよいでしょうか?

 

私の回答

諦めることも必要です。

 

 

 

できないことはできない、
そう考えておくことも大切です。

 


 

私の答えとしては、

 

その1人に、構うのは諦める、という選択肢を残しておきましょう。

 

私も長い間、塾業界にいますが、
発達障害がひどく出ているお子さんのお母さんも、発達障害の症状がきついです。

 

 

これは、星野仁彦先生などの本にも書かれていることで、
発達障害の親だと、発達障害のお子さんになりやすいです。

 

 

 

遺伝的なものもありますが、
親がそうだと環境的にも、発達障害の症状が出やすくなるんですね。

 

 

だから、お父さん、お母さんも、
こちらが予想しない突飛な行動を取ることがあります。

 

急に塾をやめると言い出したり、ということも考えられます。

 

それに対して、
いちいちこちらが悪かったかも、と思うのは時間の無駄です。

 

有名なビジネスパーソンであるダン・ケネディも、
「わけのわからない客は一定数いるから、気にしてはいけない」と言っています。

 

 

冷たいことを言っているかもしれませんが、
発達障害のお子さんや親御さんに、普通の反応を求めたり期待してしまうと、こちらが疲れてしまいます。

 

 

もし、塾をやめてしまっても仕方ない。

 

と決めておきましょう。

 

私は、お子さんの発達障害をなんとかしたいという方には、
最大限のサポートをさせていただいていますが、
そうでない方には、何もできません。

 

 

発達障害を自覚し、
便秘で困っているお子さんの相談をいただいたら、
朝を、パンではなく、白いご飯とみそ汁に変えてもらったら、治りました。

 

 

そういうサポートは、しっかりさせていただきます。

 

でも、そうではない方には、何もしてあげられることはありません。

 

 

そして、もう1つ、子どもが言う「学校の方がわかりやすい」ですが、
これは、学校では「塾の方がわかりやすい」と言っている可能性があります。

 

 

そういえば、大人が自分の思い通りになると知っているのです。

 

 

これも、しっかり担当の方に気にしなくていいと伝えましょう。

 

 

そして、そういう駆け引きをしてくる子は、何歳であろうが、
あなたの塾にとって不利益になる可能性が高いので、やめるのを待つのも手ですが、
こちらからやめてもらうという選択肢も持っておいたほうがいいでしょう。

 

 

発達障害は何をしても、何を言っても許されるという免罪符ではありません。

 

 

私たちが発達障害の知識を身につけるのは、
助けてあげられる人がいるなら、助けてあげること。

 

そして、
ただ迷惑をまき散らすしかない人を見分けて、その人たちから自分のことを守るため、なんです。

 

 

 

こちらが、100%善人になる必要はありません。
正しい知識は、自分を守るためにも使っていいんです。

 

「学校の方がわかりやすい」という言葉にとらわれず、
そんなことを言う子は、むしろ、塾にとって「害になる」存在、それがわかってよかったと思うべきです。

 

冷たいことを言っているとは思います。

 

 

でも、私たちは、「助けてほしい」と思っている人しか「助けてあげられない」のです。

 

 

塾においても、成績をあげてあげられるのは、
「塾でがんばりたい」「塾で成績をあげたい」と心から思っている子だけです。

 

 

自分の今の気持ちだけを押し通そうとする子は、
協調性もなく、塾にいると、「〇〇ちゃんがいるから嫌」と言われる可能性が高いです。

 

質問者さんはとても優しい心の持ち主だと思います。

 

ただ、すべての人に優しくすることはできないですよね?

 

 

あなたを慕うあなたにとって大事だと思える人なら、
あなたの力を120%使えると思いませんか?

 

 

そのために、発達障害の知識を使う。
これも大切なんですね。

 

 

 

助けてあげたい人しか助けられない。
それが、私の回答です。

 


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