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隠れ発達障害に要注意!

隠れ発達障害に要注意!

 

 

 

 

 

隠れ発達障害に要注意です。
なぜなら、発達障害と診断される人よりも、
隠れ発達障害で大人になって、躓く人の方が深刻な事態になりがちだからです。

 


 

一見、優秀に見える人が、
隠れ発達障害かもしれない。

 

 

という話です。

 

  • ADHD
  • アスペルガー症候群
  • 自閉症スペクトラム
  • 広汎性発達障害
  • 発達障害のグレーゾーン

 

 

など、

 

最近は、発達障害の研究や改善方法の発見がすすみ、
それに伴って、発達障害に関するいろいろなことがわかってきました。

 

 

同時に、
発達障害の数・有病率が飛躍的に増えており、
10人に1人くらいまでに増えてきたと言われますが、
正直、私の感覚では、クラスの半分は軽度の発達障害で、
それに伴う症状で、「生きづらさ」を感じていたり、「損をしている」、という状況です。

 

 

特に、隠れ発達障害とも呼べる人たちは、
成績もある程度優秀なために、見落とされがちですが、
頑張っているのに、あと一歩、伸びきれない子たちがいることも確かです。

 

 

そして、ある共通点が見えてきました。

 

 

空気が読めるようで読めない、
実は自己中心タイプ、これが、「隠れ発達障害」です。

 

 

1つ1つのケースを見ていきましょう。

 

 

例えば、中学生だとこんなタイプです。

 

 

 

授業態度は真面目。
成績も、オール5に近く、
その地域の通学圏でも、トップ校、偏差値70前後の学校でも、
模試で、B判定を出します。

 

 

ただ、一方で、ミスも多く、
意外に、漢字や単語で穴があります。

 

そして、あまり気づかれませんが、「わがまま」な傾向があります。

 

一生懸命がゆえに、
自分が解けなかった問題が出てくると、
相手の事情も考えずに、教えてくれる人を捕まえてすぐに質問をしてきます。

 

 

私の教室の場合、
授業をする場所と、自習する場所の間にコピー機があります。

 

そして、コピー機に、自分の知っている先生がくると、
答えを教えてと聞きに行きます。

 

 

けれど、そのコピーを取ろうとしている講師は暇なわけではなく、
他の生徒のためにコピーをしているわけです。

 

その手を止めさせて、勉強のことを聞くのは、
他の生徒の迷惑になりますし、その講師も、大変です。

 

 

そして、『今は他の生徒を教えているから無理』、と言われるとムスっとします。

 

その様子を見ているこちらは、
あんなに勉強ができるのに、どうして、相手のことを少し思いやってやれないのだろう。

 

と不思議になります。

 

 

 

次は高校生の話。

 

 

 

実力的には国公立大にも行ける実力があるんですが、
なかなか勉強に集中できない。

 

気持にムラがあり、
体調も崩しがちでした。

 

 

結局、本命を3教科受験の私立高校に切り替え、
本番を迎えます。

 

そして、試験翌日。

 

自分が解いた答案用紙を塾に持ち込んで、
何点を取れたか採点してほしいと言ってきます。

 

 

確かに有名予備校であれば、解答速報を出しますが、私の塾はそういう塾ではありません。

 

 

なので、誰かが時間を割くことになります。

 

 

アルバイトの学生はもちろん、
私もいきなりそんな時間は割けませんので、断りました。

 

 

実は、ある予備校に解答速報が載っていたので、
事なきを得ましたが、もう過ぎ去って取り戻せないものを、
非常に強く知りたがります。

 

気持ちはわからなくもないですが、
普通の生徒は、切り替えて次の入試に気持ちが向きます。

 

3教科で、国語英語が80分の160分。
社会が60分なので、4時間は問題を解き、解答をするのに時間がかかることになります。

 

 

それを、解いてほしい、というのです。

 

 

その翌日にはまた試験が控えており、
気にせず、受験しておいで、と言っても、「知りたい」の一点張り。

 

結局、志望の合格はしましたが、
その「わがまま」ぶりに、現場は少し混乱しました。

 

 

2人とも、優秀な2人です。

 

成績も素晴らしいですし、
普段の態度も文句のつけどころもありません。

 

 

スマホが欲しい、
服が欲しい、

 

などの一般的な「わがまま」も、家族の人に言ったりしません。

 

 

ですが、

 

 

勉強という、「正義」のためであれば、
すべて自分が正しいと思っているところがあり、「断られる」と明らかに、不満を顔に出します。

 

そして、こういうタイプの共通点は、
ある程度まではいくが、本当の本当に自分の行きたいところまでには届かない。

 

あと一歩足りない、ということなんです。

 

たくさんの子どもを見てきて、
あと一歩突き抜けられるお子さんと、突き抜けられないお子さんの違いは、
この相手のことを思いやれるかどうか、です。

 

 

 

この力が結局、
こういう風に試験は解いてほしいんだな、とか、
先回りの思考で、「勝ち」を得られるんだと思います。

 

 

こういう言いまわしが妥当かわかりませんが、
あと一歩突き抜けられないお子さんは、もしかしたら、「隠れ発達障害」なのかもしれません。

 

 

そして、このタイプの怖いところは、
徐々にまわりがその子から心を離していくということです。

 

発達障害の疑いを親もこの子たち自身も絶対に持たないでしょう。

 

ですが、「わがまま」なふるまい、
ちょっとヒステリックに見える行動。

 

 

これが少しずつまわりを引かせていきます。

 

思い当たる節があれば、少し気を付けてみてください。

 

 

 

 

裸の王様ではないですが、
気が付けば、その人のことを思っている人はいない、という状況も起こってきます。

 

成績という数字だけにとらわれないようにしてください。

 


 

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