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ADHDの人は、一生懸命頑張っているという事実

ADHDの人は、実は人一倍一生懸命悩んでいます。

 

ADHDの人はミスも多いですし、「疲れ」を表に出すことも少なくありません。

 

だから、私自身も、サボっている、手を抜いている、みんな頑張っている。
そんな風に思っていました。

 

けれど、ADHDの人のことを勉強する中で、
彼らは、なんとかうまくやろうと、頑張っていることに気が付きました。

 

 

 

私が出会った高校生の事例

 

もう、大学生になったのですが、
私にADHDという発達障害のことを知るきっかけになった高校生です。

 

仮に、陣内正弘君(仮名)としておきます。

 

彼が、私や大学生の講師に取った態度をまとめてみますね。

 

〇自分で質問しておきながら、大学生が解説を始めるとうつらうつらとして寝てしまう。
(テスト前の課題をするために、毎日、無理をしており、塾では眠くなっていた)

 

〇私が大学生に今後の指示をしているところで、「わからない」ところを平気で質問しに来る。
(塾の先生たちのためにいい成績を取りたいと焦ると、まわりが目に入らなくなる)

 

〇テスト前に、コールオブデューティというゲームの新作が出ると楽しく語る彼に、
今、買ったら、テストの点数下がるよ、とアドバイスをすると、髪の毛をむしりながら、怒りをおさえながら、泣いてしまう。
(彼の中では、一生懸命勉強をし、楽しみにしていたゲームで、冗談で言われたことでも、真剣にとらえてしまった)

 

彼の行動と態度は、
私や大学生のアルバイト講師たちに、
大きな影響を与えました。

 

 

彼は、学校が終わると、すぐに塾に来て、
塾が閉まる最後まで塾にいました。

 

でも、課題が期日までに終わらず、
塾にせっかく来たと思ったら、寝てしまい、
「どうして、寝てしまうんだろう・・・・」と泣いているんです。

 

 

彼はがんばっている。
けど、できない。

 

そんな認識が生まれていきました。

 

 

彼は一生懸命がんばっている。

 

 

そう、みんなが認識してから、
彼への接し方が少しずつ変わりました。

 

まず、彼に会うたびに、
学校の課題は?と聞いてあげるようにしました。

 

早め早めにできるように、
こちらが、リードしていきます。

 

 

彼の寝る癖に対しても、対策を取りました。

 

それが、「コーヒー」

 

自分で「コーヒー」を淹れさせます。

 

その作業と、カフェインで、
眠気を飛ばすのです。

 

それが上手くいく生徒もいれば、いかない生徒もいますが、
彼の場合は、上手くいきました。

 

コーヒーを飲めば、眠気が飛ばせる。

 

そう彼の中ですり込みがあり、
それ以来、眠気に負けずに、勉強に集中できるようになりました。

 

 

 

彼らは、頑張っています。

 

だけど、頑張り方がわからないんです。

 

人のふりを見ながら、
自分で工夫しながら、

 

普通の人ができる調整を彼らはできないんです。

 

 

だから、こちらからヒントを与えてあげることが大切です。

 

 

ADHDの人は、普通の人よりもう苦労しています。

 

そうは、まったく見えないところが大変なんですが(苦笑)

 

まずは、近くに発達障害の方がいるなら、
実は頑張っているんじゃないか、そんな視点で見てあげてください

 

 

 

 

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ADHDのお子さんの疲れに対する対処法

 

 

お子さんの疲れをとる。
その意識を忘れないでください。

 


 

ADHDのお子さんは、
彼らの体力の範囲内で精一杯頑張っています。

 

 

まわりから見れば、もっとできる、もっと頑張れ!
と言いたいわけですが、彼らは彼らの中で精一杯やっている(と思っている)わけです。

 

 

ただ、それでいつも許されるわけではありません。

 

 

ADHDじゃない人だって、疲れを我慢しながら、
時には、自分を騙しながら頑張る場面があるわけです。

 

 

まず、ADHDのお子さんの疲れの感じ方を理解しましょう。

 

 

普通の人が、
好きなことをしても、嫌いなことをしても、感じる疲れを「1」とします。

 

 

それにたいして、ADHDのお子さんは、
好きなことは、「0.2」くらいになるし、嫌いなことは「5」くらいになります。

 

 

実は疲れ、というのは、「脳で感じる」ものなので、
体力が残っていても、もう体力が残っていないと脳が判断すれば、
それ以上動けなくなってしまうわけです。

 

 

発達障害のお子さん。
特に、ADHDのお子さんがなかなか理解されないのは、
体力が余ってそうに見えるのに、「疲れ」をすぐに口に出してしまうんです。

 

 

また、好きなことには疲れを感じにくい性質を持っているので、
好きなことはバカみたいにしますので、それも、またまわりをいらいらさせます。

 

 

これらを引き起こしているのが、脳のゆがみ、だと言われています。

 

 

だから、ADHDのお子さんの「疲れやすさ」を何とかする場合、
口だけで、こうしようと提案しても、あまり意味はありません。

 

 

私がおすすめするのは、3つの方法です。

 

 

1、睡眠時間を長くする。
2、毎日同じリズムで生活する。
3、何もしない時間をつくる。

 

 

疲れを口にする頻度が高いなら、まず、30分でいいので、
睡眠時間を長くしてみましょう。

 

 

そのうえで、毎日、同じリズムで生活するようにしてあげてください。

 

ADHDのお子さんのご家庭の食事の時間をお聞きすると、
ときには、6時。
ときには、8時。
昨日は寝る前。

 

といったように、食事の時間がバラバラになっているケースが多いです。

 

 

神戸にある新しい動物園が、オオカミなど肉食動物が動き回る展示方法を思いつきました。
それは、餌の時間を毎日ずらすということです。

 

 

そうすると、オオカミは、不安げに、ちょっといらいらしながら、動き回ります。
いつご飯がくるかわからないので、じっとしていられないんですね。

 

 

ADHDのお子さんも同じ状況になっているケースがあります。

 

できるだけ、食事、お風呂、寝る時間を同じ時間にしてあげてください。

 

そして、何もしない時間を、1日で5分、10分つくってあげます。
ぼーっとしてもいいですし、
ちょっとソファでうとうとしても構いません。

 

 

脳を落ち着けてあげる時間をつくってあげてください。

 

 

これだけでも、落ち着くようになると思います。

 

 

すぐに実践できて、
お金もかからない方法ですから、ぜひ、やってみてくださいね。

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