理想だけでは、【現実】に届かない。
私が塾の講師という仕事を選び、
いろんな経験をさせていただく中で学んだことをサイトやブログにまとめてきました。
こちらは、
私のブログの過去記事になります。
スタートは、発達障害と診断されているお子さんの入塾が増えてきたこと。
発達障害のお子さんの成績を上げるには何が必要かを勉強し、現場であれこれもがき、
最も必要だと感じているのが「食事・睡眠・家族関係」の改善です。
簡単に言うなら、
身体によいおいしいものを食べ、
よく学びよく遊びよく眠る
そして、もちろん、喧嘩や衝突があっても、
この家に生まれて良かった、この子を産んでよかった。
そんな風に思いあえる笑いの絶えない家庭。
ざっくりいえば、これを目指していくことが、結果的にお子さんの成績の底上げになります。
もちろん、目の前のいろんなテクニックを駆使して、
10点未満だったお子さんを60点を取らせるなどの方法もあるにはあります。
でもね、これって、長い目で見るとお子さんを「不幸」にしてしまうかもしれません。
たとえば、塾の先生が好きで頑張れた。
という理由で成績が上がったとして、じゃあ、その塾の先生は明日もちゃんといるのか?
塾業界はほとんどが大学生のアルバイトです。
明日、その先生がいる保障はありません。
また、○○のおかげで点数が上がったというのは、
○○がなくなれば点数が取れないということでもあるんです。
子どもの学力、テストの点数が上がることは喜ばしいことです。
でも、それが○○のおかげであったりして、急に伸びてしまうと、
目指した高校に入ったけれどついていけなくなった。
高校、大学とまったく授業の進め方、評価の仕方が違うので、馴染むことができなくなった。
ということが起こってきます。
成績が上がれば、
お子さんの学力が上がれば、
すべてがうまくいく。
なんていうことはないんです。
成績が上がれば上がるほど、新しい【現実】(多くの場合は問題)が起こってきます。
それに対応するには、
食事
睡眠
家庭環境
という土台がしっかりしていないと、お子さんは崩れていきます。
というよりも、小学校から中学校、中学校から高校、高校から大学と、
どんなお子さんでも環境が変われば調子も崩しますし、いろんな壁に当たるんです。
その時に、調子が悪いなりにも、自分を持ち直していけるか?
そのままずるずる崩れてしまうか?
そのポイントとなるのが、
結局は、
食事
睡眠
家庭環境
なんです。
食事と睡眠の改善は知識を詰め込めばなんとかなります。
問題は家庭環境です。
他人の家庭は基本的には覗くことはできません。
結局、多くの方が自分の親にしてもらったように子育てをするというのがほとんど。
私の経験上、頭の良いお子さんの親御さんの口癖はこうです。
「何にもしてないんですけどね〜。」
そう勉強に関しては、
直接教えたり、
ノートの取り方に口を出したり、
勉強時間を指定したり、
一切していません。
小学校のころに宿題を出させることだけはきっちり習慣づけられたそうですが、
それ以外はされていないことが多いです。
私の妻もセンター試験の数学は満点くらいとった人ですが、
高校3年のあいだずっと部活してたそうです(笑)
でも、お父さん、お母さんは妻のやることに口を出さなかったそうです。
その場合、私であれば、さすがに口は出す気がしますが(笑)
こういう親御さんって、
お子さんの小さいうちは、
食事と睡眠に徹底的に気を使われています。
意識的にされているご家庭と、自分がそう育てられたからそうしていたご家庭と2つありますが、
良い食事ときちんとした睡眠。
きっちりとらせています。
そして、人間の土台をしっかりさせたら、あとは本人の好きにやらせる。
でも、本当の意味でほったらかしではないんです。
オール3しか成績が取れないならこうしよう。
オール4ならこうしよう。オール5ならこうしよう。
勉強が嫌いで、大学まで行かずに働くというならこうしよう。
それを引き受ける覚悟と複数の選択肢を用意しています。
その親御さんの余裕が、お子さんの伸びしろを大きくするのだと思います。
逆に成績が上がらないお子さんのおうちの方の口癖は・・・・
「上二人が私立の大学に行ったので、この子は国公立大学に行ってほしい。」
「お兄ちゃんにお金がかかるから、この子は公立の学校でいいです。」
「小さい頃は素直でいい子だったのに、最近、反抗的なんです。」
などなど。
親の都合を押し付けたり、
子どもの自我という当たり前の変化をいつまでも受け入れられないほど幼かったり、
親御さん側に子どもを受け入れる余裕がない限り、子どもがのびのびと伸びていくことはありません。
なぜなら、子どもが成長すればするほどやってくる壁も大きくなるからです。
子どもがどこかで頭打ちになる、成績が伸びなくなる、問題が起こってくる。
それは親自身がレベルアップしましょう、視野を広げましょうというサインでもある。
偉そうなことを書いて申し訳ありませんが、そういうことだと私は感じるようになりました。
大学受験で考えれば、
学力が伸びれば伸びるほど、志望大学のレベルは上がるでしょう。
偏差値60後半から70以上のお子さんたちの受験競争は、本当に紙一重です。
その壁は本当に厚いものになります。
それを支えられるだけの度量、覚悟、余裕がご家庭になければ、
お子さんはその一歩二歩手前で成長を止めます。
逆に、親御さんがその覚悟を持てば、
高校2年生まで世界史で赤点ばかりだった子が1年後のセンター試験で9割以上をとってくる。
なんていうことも可能になります。
家族・家庭の余裕・余白が、
そのままお子さんの伸びしろになるんです。
そして、今、そんな余裕がないと慌てなくてもいいと思います。
こんなことを書いておいてなんですが、誰もみんな余裕なんてない。
ただ、余裕がない!って焦るだけか、
じゃあ、そのために一歩踏み出そうって思うか、
その違いです。
私がいろいろサイトやブログで書くのもこのためです。
まずは、複数の選択肢を知るということです。
お金がないから公立の学校(特に高校が多いですが)って思うと、親も子もプレッシャーやストレスにさらされます。
でも、おっ、オール3でもこんな方法で私立に入れるの?ってわかっていれば余裕が生まれます。
(オール3であれば、きっちり授業を受けて宿題を出していればつけてくれるはずです。)
そして、その方法はあります。
知らないだけです。
知ろうとしていないだけです。
塾の仕事というのは成績を上げるだけじゃない。
お子さんの可能性を広げてあげる。
それはつまり、親御さんに「大丈夫ですよ。」と伝えることで安心してもらうことにもなると思います。
こんな方法がある。
こんな道もある。
その知識が余裕になり、
お子さんの成長する余白をご家庭に生むと思います。







