世界の発達障害の研究その23「ビタミンAとビタミンDの欠乏が、自閉症の症状を悪化させるという研究」
ビタミンAとビタミンDの欠乏が、自閉症の症状を悪化させるという研究
日本語タイトル
「ビタミンAとビタミンDの欠乏症は、自閉症スペクトラム障害の子供の症状を悪化させます」
英語タイトル
「Vitamin A and vitamin D deficiencies exacerbate symptoms in children with autism spectrum disorders」
引用
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29338670/
「ASDと診断された332人の子供の症状を評価」したそうです。
結論としては、
「ASDグループでは、偏食、新しい食品への抵抗、および摂食障害のある子供の割合が高いことが観察されました。自閉症児の血清レチノールおよび25-OHビタミンD濃度は、対照群の小児よりも有意に低かった。さらに、VAとVDの共欠は、自閉症の子供の症状と発達にもっと影響を与えます。」
ということがわかり、
「自閉症の子供は対照の子供よりもVAとVDの欠損が多く、VAとVDの同時欠損がASDの子供の症状を悪化させる可能性があることがわかった。」
となります。
単純に、じゃあ、サプリメントをとればいいかというと、
そういうお子さんもいれば、そうじゃないお子さんもいると思います。
ビタミンに限らず、
栄養は一緒にとることで吸収されやすくなったり、されにくくなったりするものがあり、
食事の質そのものをあげていかないと、
根本的な改善にはならない場合があります。
また、お子さんの身体を整えることで、
ビタミンを吸収したり、栄養を身体でつかえるものに代謝していく力もついていくといわれています。
栄養「だけ」に注目せずに、
身体を整えることにも注目していってくださいね。