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『心療内科に行く前に食事を変えなさい〜疲れた心に効く食べ物・食べ方』のレビュー

 

『心療内科に行く前に食事を変えなさい〜疲れた心に効く食べ物・食べ方』のレビュー

 

タイトル:『心療内科に行く前に食事を変えなさい〜疲れた心に効く食べ物・食べ方』
著者:姫野友美
出版社:青春出版社
発行年:2010年7月10日

 

この本を手に入れて読んだ時に、
私はため息が出た。

 

2010年には、このレベルのことがすでにわかっていて、
たった、1500円ほどで、こんなに質の高い情報が手に入ったのかと・・・・

 

 

それにしても、である。

 

 

日本の本は安すぎると思う。

 

 

もっと言えば、もう少し、本の中身で値段を変えていいと思う。

 

 

ハードカバーだと、2000円くらいで、
ソフトカバーだと1500円を切るくらい。

 

 

そんな値段の決め方になっている。

 

 

これは、低価格で良質な本が手に入るっていうことと同時に、
どれが優れた本か、手に入れないとわからないということになってしまいます。

 

いつも、1500円くらいで本を出すところが、
5000円とか、1万円で出して来たら、「あ、本気なんだな」って思いますよね。

 

 

この本にもっと早く出会っていれば、私は1年くらい「うつ」で悩まなくて良かったかもしれない。

 

 

私は、健康診断でコレステロール値が高く、
医者から、肉を食べるなと言われた。

 

そのため、肉の摂取量を一気に減らした。

 

最初の1年から、2年くらいはなんともなかったが、
3年目くらいにがたっときた。

 

急に不安感に襲われて、吐き気が止まらない状態になったんです。

 

 

あの時は怖かったですね。

 

 

運動をしたり、いろいろして、解決していったんですが、
なかなか吐き気が止まりませんでした。

 

で、今、お肉をそれなりに摂るようにしたんです。
お医者さんには怒られますが。

 

そうしたら、体調がすごくいいんです。

 

 

あの時、出会っていれば・・・・

 

 

この本にも、「うつ」というか、「自律神経失調症」だったり、そういう、
いわゆる精神の乱れと見られるものは、食べ物を変えることで、改善させることができるんですね。

 

 

この本の最後に、著者である姫野友美さんはこんなことを書きます。

 

「国民の健康は国家の資産」です。
国民が今のままの食事を続けていれば、早晩病気になり、働ける人口は少なくなり、国の経済は崩壊します。
子どもたちが今のままの食事を続けていれば、大人になったとき病気になり、国を支えることができなくなります。
一国を滅ぼすのには高度な武器も戦争も必要ありません。その国の食事を、人間の代謝に合わないものにしてしまえば、国民はみな病気になり、国は滅びるのです。
日本の未来を健全で豊かなものにするためには、どの側面から考えても、まず今の食事を変えて、国民の脳と身体の機能を正常化することが絶対条件なのです。

『心療内科に行く前に食事を変えなさい〜疲れた心に効く食べ物・食べ方』 著・姫野友美 出版社・青春出版社2010年7月10日

 

 

と。

 

 

まさに、精神の病によって、働けない人が続々出てきて、
子どもたちは大人になる前に「発達障害」という症状により、
個人差はありますが、苦しんでいます。

 

 

2010年の時点で、著者の姫野友美さんは、この国の未来を予想しています。
そして、その通りのことが起きています。

 

 

子どもが減っているから日本の元気がないのではなく、
病気の人が多いから、健康ではない人が多いから、この国に元気がない。

 

そう言えると思います。

 

 

この本は、みんなで健康になりましょう!程度の軽いものではなく、
国の未来を憂う筆者の魂の本とも言えます。

 

 

もちろん、そんなに構えなくても、
1つ1つわかりやすく読みやすい本ですので、
自分の体調が悪かったり、お子さんの体調や気持ちが不安定な時は、
この本を実践してみてほしいと思います。

 

では、この本のポイントを3つにまとめます。

 

 

1、食べ方

 

どんな栄養がいいか、
これを書いた本はたくさんありますが、
どんな料理で、どう食べればいいか、を書いた本は意外にありません。

 

 

それが、丁寧に、しかも、美味しそうな料理で書かれているので、
食べたくなりますし、迷うこともありません。

 

 

すぐに実践できるように配慮されているのがいいです。

 

2、豊富な具体例

 

これは、食べ方とも似ているんですが、
ベストな状態がわかっても、どうしていけばいいかわからないときって多いですよね。

 

目指すべきゴールはわかった、
でも、何から手を付けたらいいかわからない。

 

そんな時に、豊富な具体例は嬉しいです。
例えば、タンパク質が足りないなら、
プロテインを飲んでみる、とかです。

 

 

具体例を見ながら、
できそうなところを徐々に日常生活に取り入れていけばいいんです。

 

さりげなく入っている具体例の数々が、最初の一歩を出しやすくしてくれます。

 

 

3、コラム

 

間に書かれているコラムが秀逸です。

 

コラムだけでも、この本の値段の価値はあります。
「新型うつ」の話や「加齢臭」の話など、計6個のコラムが挿入されていますが、
どれも、読みごたえがあり、栄養の大切さがわかる話です。

 

 

こんな本が、2000円もせずに手に入るのに、
爆発的に精神的な病気になる人、子どもの発達障害に気がつかない親、
そんな人たちがたくさんいることが悲しくなります。

 

 

この本が、発達障害の治療・改善に完璧に効果があるとまでは言いませんが、
それでも、この知識を持っていたら、防げることは多々あったと思います。

 

 

この本を読みながら、
日本人は大人になると勉強しなくなるということが、本当にわかります。

 

1000円、2000円の本を1冊でも買っていれば、
人間関係、親子関係で悩んだりする子が1人でも減るんじゃないかと思います。

 

 

 

この本のデメリットは?

 

表紙がシンプルで、
タイトルもシンプルなために、
「凄い本」であることが伝わりにくいことだと思います。

 

本当にすごい本であるのに、
それが伝わりにくいのは、私達読者にとっても大きなデメリットだと思います。

 

買って良かった?

 

正直、買う前は、
よくある栄養ってすごいよ的な本かと思いましたが、

 

豊富な具体例、
丁寧な食べ方の解説、
栄養と脳と身体の関係のわかりやすさ、

 

すべてが高いクオリティで、
発達障害の改善のための教科書にしてほしいくらいです。

 

 

この本を、
すべての家庭に配ってくれたら、
日本の今の問題の多くは、かなり解決するんじゃないかと思っています。

 

 

このサイトでは、
この本の価値をきちんと伝えていきたいと思います。

 

心療内科に行く前に食事を変えなさい 疲れた心に効く食べ物・食べ方 [ 姫野友美 ]

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