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『毒だらけ〜病気の9割はデトックスで防げる!』のレビュー|発達障害は免疫障害かもしれない。

 

『毒だらけ〜病気の9割はデトックスで防げる!』のレビューになります。
これを読むと発達障害というのは【免疫障害】もしくは、【免疫機能障害】ともいえるかもしれないと思います。

 

書籍データ
タイトル:毒だらけ〜病気の9割はデトックスで防げる!
著者:内山葉子
出版社:評言社
発行年:2018年1月20日

 

 

これをちゃんと読んだのは、2019年の1月でした。

 

正直、もっと早く読んでおけばよかったです。

 

内山葉子先生は、2014年に出された『子どもの病気は食事で治す』において、食事と発達障害との関係を細かく指摘されています。

 

 

 

この本を読む前は、発達障害の新しい知見があるかもしれない。
そう期待してこの本を読みましたが、発達障害に絞った内容はありませんでした。

 

 

この本を読めば、言葉は悪いかもしれませんが「発達障害」というのは小さな問題なんです。

 

 

内山葉子先生が指摘するのは発達障害だけではなく、アルツハイマー病やがん、糖病病、うつ病といった重大な病気にかかる方が爆発的に増えているということです。

 

これだけいろんな病気の研究がすすんでいるにも関わらず、病気になる人は増え続ける一方。
そこには寿命が延びたという点もあるでしょう。

 

 

でも、それだけなのか?

 

 

その問いに答えてくれる本です。

 

 

体の不調や重大な病気たちの数々、それらは【有害物質】をきちんと解毒・排泄できていないせいではないか?

 

 

これがこの本を書かれた内山葉子先生の考えだと思います。

 

 

発達障害というのは発達障害という狭いくくりで考えないほうがいい。
私はこの本を読んでそう思いました。

 

 

人はたくさんのつながりの中で生きています。

 

 

  • 空気を吸って吐く。
  • 食べ物や水を飲んでは出す。
  • 様々なものに触れたりもします。

 

 

その当たり前に生きる中で『現代で増加してしまった有害物質』を体内に取り込んでしまっているんです。

 

 

 

そして、それが上手く解毒・排泄されないとき、それはなんらかのエラーとして体にあらわれます。
(自閉症もそのひとつだと考えられます。)

 

 

 

 

そのエラーがうつであったり、アレルギーであったり、不眠であったり、免疫不全であったり・・・・

 

 

その中に発達障害というものがある。

 

 

今、現代社会の病気にむかう医師として大きな流れやつながりの中で内山葉子先生は【人間の病気】をとらえている。

 

 

私にはそう思えてなりません。

 

 

そして、発達障害を【免疫障害】や【免疫機能障害】と考えることで発達障害の対策や予防もできると思うんです。
(免疫にまつわる原因が発達障害の一因ではないか?ということです。すべての発達障害の原因が免疫異常だけ、だとは思っていません。)

 

 

この本の冒頭にとても怖い記述があります。

 

2004年にアメリカのあるグループの調査で、赤ちゃんのへその緒を調べたそうです。
413種類の化学物質を調べると、1人あたり平均200種類の化学物質が検出されたそうです。
413種類中見つかったのは287種類。
そして、そのうちの200種類が30年以上前に禁止され、生産も販売も使用も中止されていたものでした。

 

 

有害物質は親から子へと受け継がれるという衝撃的な結果です。

 

 

増加の一途をたどる発達障害の原因。
それがこれだとは考えられませんか?

 

確かに、発達障害を意識する人が増えたのはあるでしょう。

 

 

しかし、増えすぎです。

 

その原因はこの有害物質の次の世代への継承だと私は思います。

 

これを知るだけでもこの本は貴重な本だと思うんです。

 

 

では、この本の3つの特徴を3つにまとめます。

 

 

1、解毒の方法

 

この本は読者を恐怖に追い込むだけの本ではありません。

 

こういう事実がある、こういう現実が考えられる。

 

だから、こういう対策をできるところからとりましょう。

 

そういう本なんです。

 

 

だから、しっかりと有害物質が体に入ってきても解毒・排泄ができるようになる方法が書かれています。

 

 

最初はショッキングなことが次々と書かれていますから、本を閉じたくなるでしょう。

 

そこをグッとこらえて読み進めてください。

 

 

2、つながり

 

 

人間がよりよく生きるのは、小手先の方法・ノウハウだけでは行き止まりになります。

 

人間はいま生きている横のつながり(食べ物など)と、
昔と未来の縦のつながり(親や子に受け継がれるもの)があります。

 

その「つながり」を意識すること。

 

発達障害は大きな問題ですが、人間のつながりはもっと大きく広いものです。

 

発達障害という1つの症状にはたくさんの背景があり、
そして、次の世代に受け継がせてしまうものもあるかもしれない。

 

その「つながり」を意識させてもらえた本です。

 

 

3、人間の遺伝子

 

 

よく人間の遺伝子はどこまで解読された、とか。

 

発達障害が遺伝性があるけれどそれを誘発する遺伝子はわかっていないというような話を目にします。

 

人間の遺伝子だけでは、人間の問題に対処することはできない。
それがこの本最大の発見でした。

 

人間の本来持っている遺伝子。
腸に住む細菌。
皮膚にいる細菌。

 

 

これらの遺伝情報が絡み合って、
私たちの目に見える症状としてあらわれてくる。

 

 

これが発達障害の原因がはっきりしない理由だと私は思うようになりました。

 

 

目には見えないもの。

 

 

これが私たちに与える影響は大きいんですね。

 

 

デメリットはある??

 

この本を読むデメリットはあります。

 

簡単
楽にできて、
無料でできる。

 

 

そんな方法ではないということです。

 

人によっては引っ越す可能性もあります。

 

簡単に、誰でもできて、無料でできる。

 

そんなお手軽なノウハウではありません。

 

しかし、この本に書かれていることは、根っこの根っこ。
今の時代にどう生きるかという話なんです。

 

 

読んでよかった??

 

 

冒頭を読んだ時、
読み終わった今も、知らないほうが良かったと思う知識が多々あります。

 

だけど、知ってよかったと思います。

 

 

私にも子どもがいます。

 

 

次の世代に無責任なことだけは嫌だと思っています。

 

 

有害物質をゼロにすることは私には不可能です。
世界からなくすことも無理でしょう。

 

 

これだけ便利なものを手に入れてしまったわけですから。

 

 

だからこそ、その中でどう生きるかは考えることができる。知ることはできる。

 

 

この本は現代をどう生きるかを書いてくれたバイブルなんです。

 

知らないまま過ごしているよりも、できることを1つだけでもできたほうがいい。

 

私はそう思います。

 

このサイトは発達障害についての情報を発信するためのサイトです。

 

この本はそれよりももっと大きな視点に気づかせてくれるかけがえのない1冊です。

 

毒だらけ 病気の9割はデトックスで防げる! [ 内山葉子 ]

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