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スタンフォード式最高の睡眠のレビュー|認知行動療法と発達障害

 

スタンフォード式最高の睡眠のレビュー|認知行動療法と発達障害

 

書籍データ
タイトル:スタンフォード式最高の睡眠
著者:西野精治
出版社:サンマーク出版
発行年:2017年3月5日

 

発達障害の改善に欠かせないのが、

 

  • 睡眠
  • 食事
  • 家族との関係

 

この3つの改善です。

 

発達障害の症状が強く出てしまっている人は、
発達障害のせいもあるのですが、
この3つのどれか、もしくは、すべて上手くいっていないことがほとんどです。

 

ある程度、大人になって、
1日、2日、無理をする!っていうのは大丈夫ですが、
子どものころから、ここが乱れていると、
発達障害になります。

 

 

発達障害は「つくられる」ことが多いのです。
だからこそ、アスペルガーADHD発達障害改善マニュアル」や「ASミラクルナビ」のように、
発達障害は治せる、というイーブックが出るんですね。

 

 

私のこのサイトでは、
食事についてはたくさん記事にさせていただきました。

 

けれど、睡眠については、まだまだです。

 

睡眠はとったほうがいい。
そして、夜10時〜深夜2時までがゴールデンタイムです。

 

 

とよく言われますよね。

 

 

でも、そんなことわかっていても、
すぐには寝付けない人はいる。

 

今までの習慣で、なかなか眠るサイクルを作れない人がいる。

 

 

睡眠について書かれた本は、ほとんど「理想論」ばかりだったり、
ビジネスパーソンにフォーカスしすぎていて、使いづらいものだったりします。

 

 

このサイトに訪れる、発達障害のお子さんを持った方、
自分が発達障害かもしれないと考えている若い方。

 

 

発達障害で困っている、そんな方々にも使える睡眠の本はないか?

 

 

そこで出会ったのが、西野精治さんのこの『スタンフォード式最高の睡眠』です。

 

西野精治さんは、スタンフォード大学医学部准教授・スタンフォード大学睡眠生体リズム研究所所長です。

 

読んでいると、驚きの連続ですが、
私個人的に驚いたのが、人は、90分サイクルで必ずしも寝ているわけではないってやつです。

 

そういう人もいれば、100分サイクルの人もいるから、
自分で起きた時のすっきり具合を見ながら確認したほうがいい。

 

そうこの本は教えてくれます。

 

そして、どうやったら、気持ちよく眠れるようになるのか?
この本は教えてくれます。

 

それは、知識によって眠れるようにする、ということです。

 

これは、食事の改善によって、
体の不調を治そうとする医師の方々と考え方がすごく似ていると思います。

 

西野先生はこのように書いています。

 

認知行動療法の長所は、薬と違って依存性も副作用もなく、やめてもリバウンドがないことだ。
さらに、お金もかからない。

 

ベンジャミン・フランクリンは、こう言っています。

 

「教育よりも高くつくものは、無知しかない」と。(ネットで書いてある文と少し違いますが、元々の文章の訳には近いです。)

 

 

逆に言うなら、
「教育をきちんとしていかないと、人生、高くつきますよ」ということですね。

 

他にも、

 

「もし財布の中身を頭につぎこんだら、誰も盗むことはできない。
知識への投資がいつの世でも最高の利子を生む。」

 

という言葉を残しています。

 

安易に薬に頼れば、ずっと依存して生きていかないといけません。

 

それが、月に5000円なら、年間で、6万円。

 

20歳なら、あと、60年は生きるわけですから、
360万円、ただ、眠ることだけにつかわなければならない。

 

ということになります。

 

知識を得るのは、もちろん、「タダ」ではありません。

 

グーグルを探せばいくらでも、そういう情報は出てきますが、
専門家が、きちんと読み進めていけば、正しい知識と実践方法を身に着けられる本には、情報の整理力は、及びません。

 

そして、その本は、1000円未満から、たった、2、3万円くらいまでで手に入るのです。
上記の例でいえば、薬をもらう1年よりも、安くあがります。

 

なぜ、眠れないのか。
どうすれば、眠れるのか。
眠りにはどんな意味があるのか。
眠る時間がたくさんとれない場合はどうすればいいのか。

 

眠る意味から、眠れない場合の対処方法、
仕事などで物理的に眠る時間が取れない時の方法まで、
幅広いニーズに応えてくれる唯一無二の本です。

 

この本が出た時、複数の睡眠に関する本が出ました。
ちょうど、睡眠負債などが、ニュースなどになっていたころです。

 

私もいくつか、睡眠に関する本をその時に買い漁りましたが、
最も、おすすめできるのが、この本です。

 

 

具体的であり、
そして、読みやすい。

 

 

 

おかたい本かと思いきや、
文章は読みやすく、また、ラインを引いてくれていたり、
視覚的にも読みやすくなっています。

 

 

気になったところ、
パッと目につくところだけを拾い読みしても、
今から実践できる良く眠るための方法が、書かれています。

 

 

実際に、私も試してみて、寝やすくなりました。

 

体のある部分を温めると、眠りやすくなるんですね。
それは、また、後で書きます。

 

眠りって非常に重要で、ホリエモンという愛称で有名な、
堀江貴文さんは、大学受験の時に、きちんと8時間は寝ていた。と書いています。

 

普通の学生は、寝る間も惜しんで勉強する、だから、結果が出ない。

 

眠るということがいかに大事か知っているホリエモンさんは、
睡眠時間をきちんと確保することで、日本のトップの大学に合格しています。

 

 

どこかで、
幽遊白書やハンターハンターの作者の富樫さんが、
「漫画家になりたかったら、絵が上手くなっても仕方ない」というようなことを言っていたと聞きました。

 

それは、絵が上手いことが無駄なのではなく、
結局、マンガはストーリーだったり、キャラクターの魅力だったり、
漫画そのものの上手さ、だけで、売れるものではない、ということなんですね。

 

テラフォーマーズの作者さんも、
作画、原案がわかれています。

 

 

漫画、というのは、読む人を楽しませる、というのが目的ですよね。

 

受験勉強も、大学に受かる、ことが目的です。

 

ホリエモンさんのように睡眠時間をきちんと取らずに勉強する人は、
「勉強する」ことが目的になっています。

 

漫画家になるために絵だけを描く人は、
「絵を描く」ことが目的になっている。

 

そうじゃない、ってことです。

 

発達障害の改善もそうなんですね。

 

目的が発達障害の改善であれば、
発達障害そのものの知識をいくら増やしてもダメなんです。

 

人間とは何か。
生物とは何か。

 

よりよく生きるために、何が必要なのか?

 

その知識を身に着けることが、
結果として、発達障害だけではなく、自分の人生を良いものへと導いてくれます。

 

 

では、この『スタンフォード式最高の睡眠』の3つの良さをあげていきます。

 

 

1、足湯

 

こういう本って、
こうしたら眠れるよっていう方法が、
どこで手に入れたらいいかよくわからないアイテムを使っていたり、
実践するには多額の費用がかかったりすることが多いです。

 

でも、この西野先生の本は、
すぐに誰でも、簡単で、ほとんどコストもなく実践できることがほとんど。

 

足湯もその1つで、
足湯というのは、足をあたためる、ってことです。

 

本当に足湯をつくらなくてもいいです(笑)

 

 

誰でもできる、すぐに実践できる、
こういう具体的な方法がきちんと載っている本です。

 

2、睡眠研究

 

もちろん、この本は研究によって明らかになった睡眠のこと、なんです。

 

レムとノンレム睡眠は、「90分周期ではない」といった、
間違った睡眠の常識を壊してくれたり、
まくらが変わると寝にくいっていう、当たり前のことも、
研究でやっぱりそうなんだよ、と教えてくれます。

 

やっぱり、そうなんだ。
あれは、違うんだ。

 

そういう睡眠に対する知識について、1つ1つ丁寧な解説があります。

 

3、現代人

 

夜10時には寝ましょう。
という、現代人にはほぼ無理なことをこの本は言いません。

 

もしも、明日、いつもと違う時間に起きないといけないなら。
どうしても、睡眠不足になるのがわかっているなら。

 

現代人の生活に寄り添って、
できることを提案してくれます。

 

ここまで具体的に、誰でもわかるように、書いてくれていて、
やれないのは、読んだ人のせいです。

 

それくらい、現代人でも実践できる「眠る」方法が書かれています。

 

スタンフォード式、というタイトルから、
普通の人には到底できないような眠りの方法が載っている、と思う人がいるかもしれません。

 

 

でも、この本はどこまでも実用的な、
私達一般人に寄り添った本なんです。

 

 

デメリットは??

 

タイトルから、
とても、優雅な睡眠方法を欲している人には向きません。

 

どこまでも泥臭く、
仕事に追われたり、やりたいことがたくさんあったり、
そうして、寝たいのに眠れない私達に向けた1冊です。

 

セレブしか手に入らないような、
○○布団で寝ましょう!といった情報は一切ありません。

 

 

買ってよかった??

 

今日、今から、眠るなら、
今からでも眠れるようになる方法を教えてくれる本です。

 

 

睡眠のための本なら、この1冊ですね。

 

欲をいえば、睡眠の大事さを、もう少し解説してくれても良かったかもしれません。

 

 

ただ、この値段であれば、
このページ数が限界だと思います。

 

 

だから、具体的に、誰でも、今から、実践可能なことを、
できる限りたくさん書いておこう。

 

そう西野精治先生は思われたのかなと思いました。

 

 

いくら素晴らしい知識があっても、
実践ができなければ、それは意味がありませんよね。

 

いくら睡眠が大切だとわかっていても、
きちんと眠れなかったり、きちんと、睡眠に入れなければ、意味がありません。

 

 

この本は、そのための具体策が、たくさん載っています。

 

 

他の本なら、
あなたは、自分が大切なら、仕事を変えてでも、
夜の10時に眠れるようにしてくださいってなるんですよ。

 

 

本気で、同時期発売の本にそうありましたからね。

 

 

何度でも書きますが、

 

  • 今からできて、
  • 誰でもできて、
  • お安くできる。

 

そんな方法がきちんと書かれているんです。

 

 

だから、自分は意志が弱いなと思っていたり、
自分にはできない、自分でできるか心配、
そんな人に読んでほしい1冊。

 

人間は人生で3分の1くらい寝るんです。

 

その眠りをいいものにすることで、いい人生が待っている。

 

発達障害で困っている、
お子さんの発達障害をなんとかしたい。

 

もし、睡眠がそこに関わっているとしたら、
きっと、この本が強い力になってくれますよ。

 

スタンフォード式最高の睡眠 [ 西野精治 ]

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